
そろそろ始めている方も多いと思います。
そう確定申告です。
2022年分の所得に対する確定申告は2023年2月16日~3月15日まで。
但しe-Taxなら既に受付が開始されています。

わざわざ税務署に行く必要もないからe-Tax一択だよね
そんな確定申告に関して、証券会社や銀行等の特定口座を利用&特定口座年間取引報告書の内容を入力する人も多いことでしょう。
損益通算や配当控除を適用するために。
私もそう。

但し自営業者や配偶者の扶養に入っている場合、国保や健保・税金・会社の家族手当等で却って損をするケースもあるので事前によく調べましょう。

私はこれまで確定申告書を作成する際には年間取引報告書の数字や証券会社の名前・住所等を手入力していました。
しかし簡単な方法があったのです。
それが、
①xml形式の特定口座年間取引報告書を金融機関のサイトからダウンロード
②国税庁の確定申告書作成コーナーで読み込ませる
方法。

読み込ませれば入力間違いもないし楽チン

xml形式に対応している金融機関なら、PDF形式と同画面からダウンロードできる場合が殆どだよ
予めダウンロードしたうえで確定申告書作成コーナーのサイトを開きます。
収入金額・所得金額の入力画面で総合課税の所得欄の「配当所得」や分離課税の所得欄の「株式等の譲渡所得等」を選択すると「金融・証券税制(入力項目の選択)」が開きます。
この画面の2.株式等の売却・配当・利子等の入力に「特定口座年間取引報告書」の内容を入力するがあるので選択。

次に「データで交付された特定口座年間取引報告書の入力」を選択。

次の画面で「保存しているファイル」を選択⇒「選択したファイルを読み込む」で読み込みが完了。

ホントに簡単!
尤も残念なのが次の3点。
①配当金欄を補足して入力する必要性
②外国税額控除は引き続き手入力する必要性
③xml形式でデータをダウンロードできない金融機関がある
です。
まず①。
配当を総合課税で申告する場合、「配当控除の入力」を求められます。
ここで例えば配当控除が使えないREIT等からの分配金を別の明細から拾い出して入力する等の必要があり面倒…

証券会社等が作成するデータがそこまで対応、且つ国税庁のシステムも読み込み対応してくれればいいのに…
次に②。
appleやMICROSOFTなど外国株から配当を受け取ると、米国株の場合原則10%が現地で源泉徴収されます。
そして更に日本国内でも課税されるためこの二重課税を回避するのが外国税額控除。
これらを計算するのは結構面倒なのでこれも自動化されると嬉しい…

我が家はこれ用にexcelファイルを作ったから比較的簡単だけど…
最後に③。
既に多くの金融機関で対応しているものの中にはできないところも…
私が利用している証券会社で対応しているのはSBI証券、楽天証券、GMOクリック証券、野村證券、大和証券、松井証券(2022年分は2023年2月4日に開始予定)等。
一方で対応していないのはSMBC日興証券、マネックス証券等…

大手対面式証券のSMBC日興証券が対応していないのは酷いね…
コールセンターへの問い合わせも多いみたい…

ネット証券なのにデジタル対応しないマネックス証券も…
もし利用している金融機関がxml形式の特定口座年間取引報告書に対応しているなら試してみるといいですよ。
内容によっては完全自動入力にならないものの、かなり負担と入力ミスを減らせます。
前年分のデータを読み込んでから今回の分を作成する場合は注意が必要です。
