
燃料費調整単価が今後も上昇基調のため結局東京電力に変更しました。

~以下、本文です~
我が家ではauでんきを契約中。
4月に携帯回線をahamo⇒UQモバイルにMNPしたのを機にENEOSでんきから変更しました。
UQモバイル契約者がauでんきを契約すると自宅セット割が適用⇒同一住所の家族を含めてUQモバイル基本料金が10回線まで一回線当たり638円or858円割り引きされるのでお得!

UQ使いなら凄いお得だよね

更に燃料費調整額・再エネ課金額・消費税を除いた素の電気代に対し最高5%がポンタで還元されるからWでお得
しかしそんなお得なauでんきも来月分から電気代が上がることが確実に…

えっ?
どういうこと?
理由は燃料費調整単価の上限が撤廃されるため。
燃料費調整単価(以下、調整単価)は貿易統計に基づく平均燃料価格によって算出されます。
制度の詳細は東電のサイトに掲載されています。
まずは電気代のおさらい。
大手電力会社やENEOSでんき・ドコモでんき・auでんきといった大手企業が運営する新電力会社の電気代は通常、
①基本料金
②使用量に応じた従量料金(単価×使用量)
③燃料費調整額(調整単価×使用量)
④再エネ課金(単価×使用量)
⑤消費税
で構成されます。
この内で今回問題になるのが③の燃料費調整額。
電気を発電する際に大きなコストを占める燃料価格の上下をその実績に基づいて調整する費用です。
これまでは燃料費調整額算出の基となる調整単価に上限が設定されていました。
要は燃料の調達コストがいくら上昇しても、上限超過分を電力会社側が負担してくれていたのです。

そのせいで大手電力会社は軒並み大赤字…
無配になるところも…
しかし新型コロナパンデミック後の急速、且つ世界的な経済活動の復活、ロシアによるウクライナ侵攻とエネルギー価格上昇、急速な円安進行、そもそも殆どの原発が停止している中で輸入化石燃料が多くを占める日本の発電構造などにより、電力会社側が負担しきれない水準まで発電用燃料コストが上昇し遂にギブアップ…
ついにはここにきて、
①多くの新電力が調整単価の上限を撤廃
②大手電力会社も従量電灯A・B・Cといった一部旧来プランを除き、2016年以降に設定した新プランの調整単価の上限を撤廃するケースが発生
と相成りました…
私が契約するauでんきも11月利用分から調整単価上限が撤廃に…

上限単価が撤廃⇒今後更なるエネルギー価格上昇や円安進行となれば電気代がどこまで上がるかわからず不安…
なお同一大手電力管内ならどの電力会社を利用しても調整単価は同じ。
例えば東京電力管内なら東電もauでんきもENEOSでんきも調整単価は同じ。
しかし地域が異なれば調整単価は異なります。
例えば同じauでんきやENEOSでんきでも東京電力管内と関西電力管内では調整単価が異なります。
参考としてドコモでんきのサイトに10月現在の調整単価、加えてもし上限を撤廃したら調整単価がいくらになるか等を電力会社管内毎に比較した資料が掲載されています。
これまで調整単価が安かった電力会社管内ほど上限撤廃の影響が大きいことがわかります。

重要なのはどの大手電力管内かだね
私は東京電力管内なので(仮想)10月実績が適用されれば1kWhあたり3円弱の上昇。
調べたところ我が家では過去一年間を平均すると月に300kWhほど使用⇒電気代(燃料費調整額)が月に900円弱のアップ…
それでも私を含めて家族で二人がUQモバイルを契約⇒自宅セット割が適用(638円×2=1,276円割引)&ポンタでの還元もあるので東電の従量電灯Bタイプに変更するよりもお得(auでんきの素の電気料金は大手電力の従量電灯Bタイプと同一のため)。

UQの自宅セット割はやっぱり凄いよ
しかし調整単価上限撤廃の影響が最も大きい中国電力管内だったとすれば、引き上げ額が1kWhあたり8円強⇒月額2,500円超も電気代が上がる計算…
気になるのは今後の為替とエネルギー価格。
上記試算はあくまでも(仮想)10月適用の為替とエネルギー価格に基づくため、更なる円安進行やエネルギー価格上昇となれば、今後も引き続き調整単価に上限を設定する東電の従量電灯Bタイプの方がUQの自宅セット割&ポンタ還元のauでんきより安くなるかも…

新型コロナの状況や世界中の金融市場動向、ロシア・ウクライナ情勢等まだまだ先行き不透明だし…
我が家ではややバッファーがあるのでとりあえずauでんきのまま様子見とします。
しかし私の実家では検討のうえでENEOSでんき⇒大手電力の従量電灯Bタイプに変更…
なお他社へ契約を変更する際、他社の受付フォームへ現契約のお客様番号と供給地点特定番号を入力する必要があります。
但しENEOSでんき⇒他社の場合は他社のお客様番号欄にENEOSでんきの「ご契約番号」を入力する必要があるので要注意。


ENEOSでんきは他社と言葉の定義を同じにしてほしいよね
番号相違で受付られないケースが頻発しているみたいだよ
現在新電力や大手電力の新プラン等を契約していて調整単価上限が撤廃される⇒過去の電気使用実績を調べたうえで調整単価上限撤廃の影響をシミュレーションすることをおススメします。

今年の初めに完全市場連動タイプの新電力は物凄い電気代で話題になったよね
目先の小さいお得に囚われすぎるのも危険…