ドコモのTOBを利用し、ある程度のリスクを考慮しても結構な利回りを確保可能です。
NTTがドコモにTOB
先月の権利落ち日早朝に一報が駆け巡ったドコモへのTOBには驚きました。
しかもTOB価格は前日終値に40%程のプレミアムを上乗せ。
ドコモ株保有者には朗報でしたね。
私も保有しており高値でのTOBは嬉しいですが、保有持ち値が結構安いのでこのまま保有し配当を貰い続けたかった…

複雑な気持ち…
なおTOBに応募するためには、三菱UFJモルスタ証券に通常口座かTOB専用口座の開設が必須。
TOB専用口座開設は専用フリーダイヤルに電話しなくてはなりませんが、キャパの問題からかかなり繋がりにくい…
更にTOB専用口座は書類の返送期限が前倒し設定されているので要注意。
詳細は下記投稿をご参照。

ドコモのTOBを利用して資金運用
TOB応募は面倒だから小安くても売る?
TOBに応募するためには上記の通り三菱UFJモルスタ証券に口座を開設しなくてはなりません。
既に保有しているならTOB応募書類を取り寄せ⇒返送するだけですが、口座を保有していない場合は結構面倒…
そのためTOB価格を下回る株価でもさっさと売ってしまう人が大勢…

一度もTOB価格を上回らない…

さっさと売って別銘柄に乗り換える人も多い?
TOB価格とディスカウント株価の差を利用し資金運用
ドコモ株はTOBされるまでは自由に時価で購入可能。
だったら安い水準で購入し、TOB価格で買い取ってもらえばいいのです。
例えば3,880円で購入し3,900円で買い取ってもらえば20円の儲け。
100株なら2,000円、10,000株なら20,000円の儲け。
税引き後の儲けはそれぞれ1,593円と15,937円(税率は20.315%で計算)。

ぱっと見で小さい?
例えば10/2に市場で購入しTOB決済日の11/24に資金を引き出すと49日間の資金運用に相当。
利回りでいえば税引き後で年率3.05%。
今後株価がどうなるか不明ですが、例えば10/22に同じ3,880円で購入出来れば29日間で同じく税引き後年率5.16%。
殆どの銀行普通預金金利が0.001%であることを勘案すれば夢のような利回り。

短期間だけどね…
本スキームの注意点
但しいくつか注意点があります。
①TOB専用口座で応募する場合は、11/2までに口座開設申込書兼TOB応募書類が必着
②TOB専用口座・通常口座のいずれも11/16までに他社からの移管が完了
③通常口座も11/16までにTOB応募書類必着
④資金決済日は11/24から後ズレする可能性あり
⑤TOB応募が少なすぎてTOB不成立
⑥TOB応募後に応募株数を変える場合は応募株数変更申込書を取り寄せて再郵送が必要
等です。
②に関しては結構要注意。
移管は多くの証券会社で紙ベースの受付、且つ証券会社によっては通常期でも2週間ほどかかる場合があります。
特に今回はあまり前例がないほどの大型TOBなので、ドコモ株受け入れ先の三菱UFJモルスタ証券の事務遂行力に懸念も…

間に合わなかったでは最悪…
他にも
①ゼロではないNTTの信用リスク(TOB中止リスク)
②天変地異リスク
③売買手数料・移管手数料
等も考慮が必要。
売買手数料がかかっては儲けが減ります。
ネット証券では一日50万円~100万円まで無料のところが多いのでそうした証券会社で、且つ無料範囲内で買って移管すれば購入手数料が不要。
間違っても三菱UFJモルスタ証券で買ってはいけません。
ネット経由でも一日50万円までのコースで2,145円もします…

3,878円より高値で買えば最初から赤字だよ…
移管手数料に関しては、ネット証券がほぼ無料なのに対し対面式証券は有料が一般的。
なおSMBC日興証券はTOB銘柄に限り無料。
ある程度の余裕資金を普通預金においたままの人なら検討する価値あり?
でもSBI証券のIPO抽選申込は資金量に比例して当選確率が上がるので私はそちらを優先。
尤も株価がTOB価格の3,900円から大きく下がるようなら検討するかも…
考慮すべきリスクと注意点が結構あるので実際に試す場合は慎重に!