松井証券の一日信用取引
デイトレ(日計り)で信用取引をする場合、現在はネット証券各社で取引手数料が無料で可能。
松井証券では「一日信用」、楽天証券では「いちにち信用」というサービス。

取引手数料がタダって凄い!
手数料は無料ですが、買い方の信用金利・売り方の貸株料が必要(楽天証券は銘柄により特別空売り料が必要な場合もあり)。
但し昨年末に各社がこの信用金利・貸株料の引き下げを実施。
更に松井証券・楽天証券共に一注文あたり100万円以上なら、これら信用金利・貸株料もタダに!

完全無料だよ!
一方で100万円未満はそれぞれ年率1.8%。
例えば80万円で買い(売り)、その日のうちに反対売買して手仕舞うと、
80万円×1.8%÷365=39円。
新規・反対売買ともに取引手数料は0円なので、それでもわずか39円のコストでデイトレが可能に。
証券会社とすれば大口で取引されると1円も収入がないので、100万円未満の小口で取引してもらいたいでしょうね。
ザラバ引けになりペナルティの高額手数料を課される
建玉を持ち越すと高額の手数料を課される
一日信用・いちにち信用は新規建てしたその日の内に建玉を手仕舞うのが原則。
もし持ち越してしまうと翌営業日の寄付で強制決済。
更にペナルティとして高額の手数料を課されます。
松井証券では一注文当たり税込3,575円。
楽天証券では建てた金額により税込3,575円 or 3,795円。

必ず当日に閉じないと大変!
ザラバ引けや比例配分に要注意
ここで注意が必要なのは、ちゃんと引成や指成(不成)・引指の決済注文を出していても、もし建玉が残ってしまうと高額手数料を課されてしまうこと。
例として
①ザラバ引け
②比例配分の抽選漏れ
です。

具体的に説明してよ
①のザラバ引けとは、大引けで注文数などが合わなかったり、直近の約定値から値が飛びすぎるため引けに値が付かないこと。
引けていないので引け注文は執行されず失効…
②の比例配分の抽選漏れは、例えば買い建てしていて大引けがストップ安比例配分。
ちゃんと引成の売り決済注文を出していたものの、売り注文が多過ぎて抽選漏れ…
上記の2例ではいずれも建玉が残ってしまいペナルティを食らうことになります…
ザラバ引けを食らいペナルティを課される
私が食らったのは前記①のザラバ引け。
しかも両建てにしていたので、支払う手数料は3,575円×2=7,150円も…
更には二日分の金利も…

踏んだり蹴ったりだ…
以下は詳細です。
松井証券の一日信用で同一銘柄を両建てにして、少額ながら利益を確定済み。
売建・買建共に引成の決済注文を後場半ばに完了。
本来は大引けで約定し建玉はなくなるはずでした。
しかしザラバ引けとなってしまい売り買い共に建玉が残りペナルティ…
結局、両建てで確定したはずの利益よりも支払う手数料の方が多くなってしまい損失に…
余力があれば現引・現渡を活用しよう!
両建てにしていて、ザラバ引けやストップ高・ストップ安による悲劇に会わないための手法が現引・現渡の活用。
一旦現引してそのまま現渡してしまえばいいだけ。
松井証券・楽天証券のいずれも現引・現渡手数料は無料です。

その手があったか!
現引・現渡の期限は松井証券が大引けの15時なので、いざ建玉が残ったことに気付いてからでは間に合わず。
そのため場中に予め現引してすぐに現渡すればO.K.
一方で楽天証券の期限は15時30分。
そのためザラバ引けになってからでも現引・現渡に間に合います。

楽天証券は良心的だね
大引けに関して、最近はザラバ引けをほとんど目にしなくなっていたので油断しました…
これからは油断せず、後場に両建てにした際は現引・現渡をして確実に建玉を決済します。