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Tポイントカード連携はせずにSBI証券でSBIバンガードS&P500

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SBIバンガードS&P500は脅威の低コスト米株投信

SBIバンガードS&P500誕生に歓喜

みなさんご存知の通り、先月SBIアセットがSBIバンガードS&P500という投信の発売を発表。
インデックスファンド世界最大手米バンガード社のS&P500ETFであるVOOを買うだけの投信です。

最大の魅力は脅威の低コスト。
投信自体の信託報酬は0.058%(税抜)。
これにVOOのコスト0.03%を加えても0.088%(税抜)。

他に日本で購入できる米株インデックス投信としては、
三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim S&P5000.15%(税抜)
⇒11/12付で0.88%(税抜)にようやく引き下げ。
楽天投信の楽天VTIが0.15%(税抜)
など。

0.10%を割り込む圧倒的低コスト投信の誕生です。

凄いね!

eMAXIS Slimが信託報酬引き下げに追随せず

10/15付プレスリリースにより、ようやく引き下げを発表…

そしてインデックスブロガー達の間で話題になっているのが、eMAXIS Slim S&P500が未だ信託報酬を追随して引き下げていないこと。
eMAXIS Slimシリーズはあらゆるカテゴリーで最低水準のコストを目指すと掲げながら、今回はSBIバンガードS&P500が正式販売になっても追随値下げしていません…

一説には、予め取締役会などの決議不要で追随値下げできる範囲を超えているとの指摘も…

執行役員や担当部長の決裁で可能ならすぐに追随するよね

実は私も米株インデックス投信はeMAXIS Slim S&P500を購入・保有しています。
つみたてNISAと特定口座で。
特定口座分を売って乗り換えると含み益に課税されるので、新規投資分をどうするか気になる存在です。

既保有Tポイントカードと連携するとCCCに情報が漏れる

楽天証券で投信を保有すると楽天SPを貰える

私は現在楽天証券で投信を購入・保有中。
楽天カードで買うと楽天SPを貰えるのも魅力!
加えて保有している投信の月中平均残高に、一律で年利0.048%の楽天SPが付与されます。

これは大きいね。
貰った楽天SPで再度投信を買うことも可能!

そのため楽天証券でeMAXIS Slim S&P500を保有すると、0.165%(税率10%)から0.048%を控除し実質0.117%(税率10%)のコストで保有できるということ。
⇒引き下げにより、0.0968%(税率10%)から0.048%を控除し、実質0.0488%(税率10%)に

尤も実際の楽天SPは10万円毎に4Pなので、正確に言うと貰える楽天SPは年利0.048%には僅かに届きません。
投信保有には信託報酬だけでなくその他の費用もかかるので、最終的な保有コストは更に増えます。

投資信託はその他費用にも注目~投信保有コストは信託報酬だけで判断しない
投信保有に際し負担するコストは信託報酬だけではない。実際は投信が売買する手数料や税金・監査費用なども負担する。目論見書や申込メモに数値は記載されないので、過去の運用報告書を参考にして推計するしかない。

楽天証券でeMAXIS SlimかSBIでSBIバンガードか?

一方でSBI証券でSBIバンガードS&P500を保有した場合。
SBI証券でも投信を保有するとポイントを貰えます。
以前はSBIポイントというSBI独自のポイントでしたが、7月からTポイントも選べるようになりました。
Tポイントにしない場合はそのままSBIポイントですが、2020年からは何も付与されなくなるので要注意!

知らなかった!
すぐに切り替えないと忘れそう…

SBI証券では販売会社が受け取る信託報酬の水準により、貰えるポイントの水準が変わります。
ちなみにSBIバンガードS&P500は年利0.02%。
とはいえ、SBI証券が販売会社として受け取る報酬は税抜0.022%なので殆ど儲けはありません…

ということで、SBIバンガードS&P500を保有した場合のコストは0.0938%-0.02%=0.0738%(税率10%)。
楽天証券でeMAXIS Slim S&P500を保有する場合、引き下げ後に0.0488%(税率10%)になったので、SBIバンガードS&P500よりも差し引き0.025%お得(税率10%)。

この程度と言えなくもないけどね…

但しこちらの投信もその他費用がかかるので、その水準によっては差が開くあるいは縮まることもあります。

既保有Tポイントカードと連携するとCCCに情報が漏れ放題

但し注意点も!
SBI証券で貰うTポイントを利用し、再度投信を買うだけなら問題はありません。
一方で既保有Tポイントカードと連携⇒他でゲットしたTポイントを使い投信を買う場合には大きな問題があります。
それはCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)に情報が漏れること。

どういうこと?

というのも、Tポイントカード番号をSBI証券に登録すると自動的にいろいろな許諾条件を承認することに。
その中にはCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)へ、SBI証券の口座開設日はもちろん取引した日や銘柄・単価などがそっくり流れます…

CCCに取引情報等が筒抜けなのでSBI証券と既保有Tポイントカードの連携は断念
楽天証券の後追いながら、SBI証券でもTポイントを利用した投信購入サービスがスタート。早速連携手続きをしようと思ったら、連携すると取引情報等がCCCに筒抜けになることが判明。怖いので連携は断念しSBI証券で貰うポイントを利用するのみに。

CCCではちゃんと管理するのでしょうが、情報は恐らくTポイント陣営に参加している企業にも流れるでしょう。
流石に躊躇します…

尤も既保有Tポイントカードと連携せず、SBI証券で購入・保有した投信で貰えるSBI証券内限定Tポイントで再度投信を買えばいいだけ。

いずれにしても、すぐに信託報酬の引き下げを発表しなかったeMAXIS Slimシリーズのブランド価値は大きく下がりましたね。
そもそも他社が引き下げたら追随するという後追い方針だったのに、その後追いすらなかなかしないのですから…