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楽天証券での米株取引は避けた方が無難~他証券の特定口座への移管も出来ず

rakuusd

いつの間にかサイレントで楽天証券特定口座⇒他社特定口座への移管が可能になったみたいです。
下記リンク先Q&Aコーナーをご参照。
一度一般口座へ移した後になるとの文言が消えている…
やっぱり姑息だった…

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米株取引手数料の下限撤廃競争勃発

マネックス証券が仕掛けた米株取引手数料の下限引き下げが大手ネット証券に飛び火しました。
結局料率の税抜0.45%は変わらないものの、これまで設定されていた$5.00の下限が撤廃される事態に。
マネックス証券・SBI証券・楽天証券の3社の米株取引手数料下限はゼロ円($0.00)に。

少額取引がやり易くなるね

SBI証券・楽天証券は売買代金$2.22以下で$0.00、マネックス証券は$1.11以下で$0.00となります。
違いが生じたのは課される手数料に対する端数の取り扱いが違うため。
切り捨てと四捨五入です。

手数料の下限競争が終わったのであとは料率競争。
税抜0.45%を引き下げてください!

楽天証券での米株売買は避けた方が無難

特定口座と一般口座

米株に限らず、日本株や投信などを取引する際に選択するのが特定口座と一般口座。
一般口座で配当を受け取ったり取引して売却益が発生すると、取引明細などから自分で年間損益を計算のうえ確定申告をする必要があります。

すごく面倒…
間違えたら修正申告しなきゃいけないし…

一方で特定口座では金融機関が年間の損益を計算してくれます。
更に源泉徴収ありの特定口座なら取引の都度金融機関が税金を源泉徴収したり、逆に還付まで行ってくれるので確定申告する必要もありません。
殆どの人は源泉徴収ありの特定口座で取引していることでしょう。

楽天証券でも米株を含めて当然ながら特定口座で取引可能です。

楽天証券では強制的に一般口座にぶち込まれる危険性

しかし実は楽天証券では特定口座での米株取引に関して注意が必要。
それは折角特定口座で取引していても、強制的に一般口座にぶち込まれる危険性があること。

具体的には、
非整数倍の株式分割・株式配当
株式併合
スピンオフ(事業を分割し別会社化)
M&A
資本剰余金を含んだ配当金支払い
など。

これらが実施されると一般口座にぶち込まれてしまい、以後自分で利益を計算のうえで確定申告しなくてはなりません…
詳細は楽天証券HPで確認してください。

何だよ、この酷い仕様は…

もちろん他証券でも一般口座にぶち込まれるケースはありますが、楽天証券ではその範囲が他証券と比較して多いのです…
ちなみにSBI証券では非整数倍の株式分割でも一般口座にぶち込まれることなく特定口座のまま。
詳細はSBI証券のサイトで。

一般口座での取引は国民健康保険税への影響が甚大

一般口座にぶち込まれると勿論確定申告や納税などの手間が発生します。
海外株の場合は為替も絡むので計算がとても複雑で大変…

しかし最も影響が大きいのが国民健康保険税(国保税)。
会社員なら社保や組合健保、公務員なら共済組合の健康保険に加入します。
一方で自営業者やアルバイト・年金生活者や無職などは自治体の国保に加入。

国保は会社負担分が無いから高いよね…

国保加入者が源泉徴収あり特定口座で取引し申告不要にすれば、特定口座で発生した所得は国保税を算出する課税所得に算入されず。
株式取引で1億円稼いでも、源泉徴収あり特定口座で取引して申告不要にすれば住民税非課税世帯として国保税の7割減免も可能。

億トレーダーも減免されるんだね

一方で一般口座で取引して発生した所得は、国保税を算出する課税所得に算入されてしまうのです。
他に収入が無くても、儲けの額によっては国保税の減免対象から外れることもあるでしょう。
主婦の場合は夫の扶養から外れるケースも…

国保税の所得割は総じて所得の10%超。
所得税・住民税をとられたうえに国保税まで取られ、その割合は儲けの30%以上に…

楽天証券の特定口座保有米株を他社特定口座へ移管できない

この残念な仕様に気付き米株を他社に移管しようとしても他社の特定口座へは移管できません
移管する際は楽天証券の特定口座⇒楽天証券の一般口座⇒他社の一般口座となります…

マネックス証券かSBI証券か

前記の通り楽天証券の米株取引は結構な危険を内包しています。
そうなると現状残るはマネックス証券とSBI証券。

マネックス証券は取り扱い銘柄数が最も多いのが魅力。
一方でSBI証券は予め住信SBIネット銀行で米ドルに交換しておくことで、為替手数料を4銭に抑えることが可能。

為替手数料4銭は凄いね!

今後も取引手数料はチキンレースとなるでしょうから、ニーズに合わせて取引する証券会社を選ぶといいでしょう。
楽天証券には早急にこの残念な仕様を改善してほしいところです。

でも、そもそも何でこんな仕様にしたのだろう?

追記~楽天証券は残念仕様を改善する意思がないみたい

先週楽天証券に対して、
他社同様にコーポレートアクションが発生しても特定口座⇒一般口座への強制ぶちこみを無くすようにしてほしい
出来ないならせめて他社の特定口座に移管できるようにしてほしい
と要望してみました。

今週に入り受け取った回答は、
前記2つの要望には応えられない
担当部署に連絡する
だそうです。
全くやる気なし…

手数料を引き下げる前にやることがあるよね…

やはり楽天証券での外国株取引は避けた方が無難…