SBI証券のiDeCoでは29本の商品が除外される
2018年5月1日に施行された確定確定拠出年金法の定めにより、確定拠出年金の運用商品ラインナップが35本に制限されることになりました。
これは個人型のiDeCoも企業型も同じ。
このため35本を超過しているSBI証券のプランでは29本を除外することに。

これを機にSBI証券では低コスト商品により重点を置いた「セレクトプラン」を設定。
従前のプランは前記の通り29本を除外のうえ「オリジナルプラン」として存続します。
一つの運営管理機関が2つのプランを運営するとはすごい発想…
確かにこれから新規でiDeCoを始めたり、他社から移換する・企業型から移換する場合セレクトプランは低コストで超魅力的。
尤もオリジナルプラン⇒セレクトプランへの場合、待機資金(現金)として資産が拘束されるため変更時に相場変動から1か月ほど置いて行かれます。
影響をよく考えてからにしましょう。

除外予定商品が未だ掛け金増加額ランキングで2位と3位
J-REITの除外予定投信が掛け金増加額ランキングで2位と3位
運用状況を確認するため、先日SBIベネフィットシステムズのサイトにログインした時のこと。
ページ下部の掛け金増加額ランキングを見て驚きました。
下記画像はSBIベネフィットシステムズから転載しています。
オリジナルプランで除外予定の「DCニッセイJ-REITインデックスファンド」が掛け金増加額ランキングで2位に、同じく除外予定の「MHAM J-REITアクティブファンド」が3位に入っているのです。
ちなみに1位はニッセイアセットの「DCニッセイJ-REITインデックスファンドA」。
これらJ-REITファンドにはここもとの国内REITの高パフォーマンスを受けて資金が流入している様子。
名前の似ている1位と2位の違いは「A付」の信託報酬が年率0.27%以内に対して、「無印」は0.594%以内と倍以上の差があること。
これは当初は無印のみがラインナップされていたものの、その後の低信託報酬ブームを受け低コストの「A付」が追加ラインナップされたため。
マザーファンドは同一なので運用成績はほぼ信託報酬の分だけ「A付」が良好になります。
除外予定のニッセイ無印J-REIT投信は「A付」に変更がおススメ
除外予定の無印ファンドとMHAMのファンドに関しては、除外が正式に決定すると2018年4月末時点の保有数量を超える分が強制的に換金されます。
それでも構わないというのならばそれでも結構。
しかしニッセイアセットの無印ファンドは、除外決定されるまで「A付」ファンドよりも年率0.3%以上高い信託報酬を負担し続けることになります。
マザーファンドが同じなのにコストが違うため、コスト控除後の運用成績は「A付」が確実に上回るのに。

これはもったいない!
除外されない分に関しても、今後もずっと高い信託報酬を負担し続けるのはもったいない!
既に保有している分は「無印」⇒「A付」にスイッチングし、今後拠出する分は拠出金割り振りの割合を変更しましょう!
2018年4月末時点にどれだけ保有していたかの通知も始まっています。

なおランキング上位には登場していませんが、ニッセイアセットのDCニッセイ日経225インデックスファンドにも「A付」と「無印」があります。
もちろん「無印」は除外予定。
高い信託報酬を負担するのはもったいないだけなので、早めにスイッチングと拠出金割り振り割合の変更をお勧めします!