リレーアタックによる自動車盗難が多発
自動車の盗難は減ってはいるが依然として多い
自動車の盗難が依然として多発しています。
昨年一年間の盗難件数は8,628件。
尤もそれでも件数自体は大幅に減少しています。
ピークは16年前の2003年。
その数何と64,223件。

そんなに盗まれているの?
ここまで減少したのはイモビライザーという防犯システムの恩恵。
イモビライザーとは、車のキーが発する電波を車両側が「登録されている電波である」と認識しないとエンジンがかからない仕組み。
昔のドラマのようにハンドル脇のキーボックスを壊して配線を直結し、エンジンをかけることはできないようになっています。
リレーアタックとは?
しかし最近はイモビライザーを備え物理的にシリンダーを回さない「スマートキー」の仕組みを悪用する手口が急増しているようです。
それが「リレーアタック」と呼ばれる手法。
その手口には車のキーが常に微弱な電波を発信していることが悪用されています。

どういうこと?
詳細についてはベストカー4/10号に掲載されています。
①車の持ち主が車から離れるのを待つ。
②ある程度離れたら、車の持ち主に電波の送受信装置を持って近づく。
③送受信装置には電波を増幅する仕組みが備わっており、送受信装置を持った数人で電波を中継し犯人の一人が車に近づく。
④車は正当な電波を受信するので真の持ち主が近づいたと勘違いする。
⑤車のロックが解除されるとともに、車が正当なスマートキーと勘違いしエンジンもかけられてしまう。
です。

防ぐのは難しい…
複数人がリレーをしているように電波を中継していくため「リレーアタック」と呼ばれています。
こんなやり方を思いつく素晴らしい頭脳を正しいことに使ってくれ!

リレーアタックに対抗するにはハンドルロックバー
電波を出さない工夫
窃盗団に目をつけれられたらかなりヤバい状況…
尤も車から離れたらキーが電波を出さなければいい。
キーを防磁のキーケースなどに入れればいのです。
但し車に乗るたびにキーケースから出さなくてはならず面倒…
車種によってはキーのボタンを特殊な順番で押すことで電波を出さないようにする仕組みもあるみたい。
尤も車に乗り降りする都度、設定・解除をしなくてはならず面倒…

便利と危険はトレードオフか…
上記2つの方法では、いずれも鞄にキーを入れたままでドアロックを解除したりエンジンをかけるという「スマートキー本来の利便性」が損なわれる…
古典的だがハンドルロックバー
そこでハンドルロックバー。
私も愛用しています。
ハンドルに金属製のロックバーをかけてしまえば物理的な解錠キーが無くては外せません。
例えエンジンがかかってもハンドルを回せないので乗って逃げることができないのです。
もちろんこのハンドルロックバーも車の乗り降りのたびにセットしたり外したりの手間が発生。
それでも慣れてしまえば簡単。
犯人がハンドルロックバーを外すのが相当に困難なこともありますが、

セキュリティに気を使っている面倒な奴だな
と思わせることが大事!
ちなみに日本国内での盗難件数ダントツ一位の車種は我が家の愛車でもあるプリウス。
そのままでもバラしたうえでの部品取りにもニーズが多いようです…
超キケン…