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FRBは今秋に資産圧縮を停止するがMBSの資産圧縮は継続~信用収縮を招く?

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景気と相場の居所を示したマトリクスを紹介している下記投稿もぜひご覧ください。
3/22の米株急落は結構危険地帯に入ってきていることを示しているのかも…

株式の買い時と売り時が一目瞭然のマトリクス~米利上げ停止が現実味
テレ東のモーサテで、景気と相場の居所を把握するための分かり易いマトリクスを用い、ヘッジファンド運営者が解説していた。非常に分かり易く参考になる。およそ10年の株式相場暴落周期にも注意。

FRBが年内利上げを停止し資産圧縮も今秋に終了

2019年の想定利上げ回数がゼロに

FRB(米連邦準備理事会)は3/19~3/20にかけて開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)で、先行きの金融政策シナリオを協議。
2019年の想定利上げ回数が0回になりました。

3か月前の2018年12月には2回を想定していたものの、わずか3か月での大幅な変更。
この決定により、今年は誘導短期金利目標であるFF金利が2.25~2.50%に据え置かれることになりそうです。

シナリオが大幅に変更となった理由は、中国や欧州景気の下振れ懸念。

元をただせば、両方とも米中の貿易を巡る問題に起因。
身から出たサビじゃね?

FRBの資産圧縮も今秋に終了

あわせて、FRBは2017年から開始した資産圧縮も2019年9月に停止します。
リーマンショックが発生して以降、FRBはQE1~3(量的緩和政策)で債券などを大量に購入することで市場に資金に供給。
FRBの資産は9千億ドル⇒4兆5千億ドル(1ドル111円で約500兆円)と5倍に膨張していました。

因みに、3/10時点の日銀の総資産は約564兆円。
ピーク時のFRBを優に超えていて更に膨張中。
しかも、その内で26兆円余りが株式とREIT。
とんでもないリスク量を抱えています…

マジっすか?

FRBは当初2021~2022年まで資産圧縮を継続すると想定していたものの、終了時期は大幅に前倒し。
FRBの資産は現在でも4兆ドルほどあり9月の停止までは減少するものの、減らし切らないうちに保有資産圧縮プログラムは終了に。

不動産担保証券⇒米国国債へのシフトが信用収縮を引き起こす?

実は今回の決定の裏には心配なことがあります。
それは、今秋に資産圧縮を停止した後に信用収縮が発生する可能性があること。

FRBが購入してきたMBS

FRBはQE1~3で米国国債だけでなく、住宅ローンや商業不動産ローンなどの証券化商品なども購入してきました。
この証券化商品はMBS(Mortgage Backed Security)と呼ばれます。
リーマンショックの引き金になったサブプライムショックは、MBSの一種である住宅ローン担保証券(RMBS)の裏付けとなるサブプライム住宅ローンで、大量に延滞・デフォルトが発生したことをきっかけに発生しました。

サブプライムショック・リーマンショックに懲りた当時の機関投資家たちは、当然ながらMBSの購入をためらいます。
その結果、
MBSの買い手いない⇒住宅ローンの引き受け手がいない⇒住宅ローン金利高止まりやそもそも住宅ローンを借りられない
といった事態になり、
信用収縮⇒実体経済が悪化
につながったのです。

そこでFRBがMBSを買い入れ。
MBSの需給が改善⇒住宅ローンを借りることができたり金利が低下⇒不動産市場が回復⇒米経済が回復
のパスを辿りました。

FRBの資産圧縮は停止も資産構成が変わる

今秋にFRBは資産圧縮を停止します。
しかし、米国国債・MBSなどには満期である償還期日があるので、満期を迎えれば償還されて資産は自然に減ってしまいます。

そこで、FRBは償還されて資産が自然に減る分で米国国債のみを購入することに。
なお、これまで資産圧縮をしてきた中でも、償還ペースが想定した資産圧縮ペースを超えた場合はそれぞれの資産を購入し、資産圧縮ペースを調整してきました。

これの何が問題なの?

大問題なのですよ!

米ドルは世界の基軸通貨であり、米国国債は世界中で最も信頼性の高い金融商品。
黙っていても世界中の人・機関投資家などが購入します。
リスクオフ基調が高まった際は真っ先に買われる金融商品。

一方、MBSなどは景気後退や突発的なイベントの影響を大きく受けるリスク商品。
リスク回避需要が高まる⇒MBSの買い手が消える⇒住宅ローンなどが借りにくくなる⇒不動産市況が悪化⇒景気に悪影響
のパスを辿る可能性もあります。
FRBがQE1~3で景気に好影響を与えた逆…

MBSを黙っていても買ってくれていたFRBが買わなくなるのはちょっと不安だな…

リスク回避需要が高まる状況に無くても、少なくともMBSを購入・保有する巨大な買い手が消えることで、米国国債と住宅ローンの金利差には拡大圧力となります。

実際には全てのMBSをFRBが買い入れてきたわけではないものの、最後の買い手が消えることは大きな不透明要因に。
FRBが保有していた分は民間が保有することになり、それだけでも十分にMBSの需給が悪化する要因。
今後、長期・超長期金利が低下する局面に入ったとしても、住宅ローン・商業不動産ローン金利の低下幅は限定的、もしくは十分に下がらない可能性もあります…

なお、証券化商品には企業向け貸出債権を裏付けにしたCLOなどもあります。
当然ながらFRBの行動はこうした金融商品にも影響します。

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今回の投稿はややわかりにくい内容だったと思いますが、個人的には結構心配になる決定です。
以上、心配性なおっさんの見解でした。