野村アセットがDC向け一部投信の信託報酬引き下げ~ニッセイアセットも引き下げて!

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野村アセットがDC向け一部投信の信託報酬引き下げ発表

14本の信託報酬引き下げも実質的には7本

昨日2/6の日経新聞朝刊に、野村アセットが運用するDC(確定拠出年金)向け一部投信の信託報酬引き下げの記事が掲載されました。
但し、具体的な商品名の記載は無し。
すぐに野村アセットのHPを探しましたがニュースリリースには何も無し…

すっかり忘れていたら午後にニュースリリースが出ていました。
野村アセットが掲載したニュースリリースはこちらです。

信託報酬を引き下げるのは内外株式・債券の各2本ずつで計8本、バランスが6本。
合計で14本ですが特定金融機関向け商品が含まれています。
SBI証券向けやろうきん向け、イオン銀行向けなど。
ということで、実態は内外株式・債券とバランスで7本といえます。

SBI証券オリジナルプラン向けにも含まれる外国債券投信

その中で私に関係するのは、外国債券投信の「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」。
法改正に伴いSBI証券iDeCoで半分近くの商品が除外される中、まさかの残留を決めた商品。
除外される三井住友アセットの商品から商品性の同じ本商品に乗り換えたためです。

SBI証券がiDeCo除外商品公表~除外商品5月以降購入分は強制換金
2018年5月1日に施行された改正確定拠出年金法の定めにより、SBI証券が運用商品の内で除外する商品を決定した。今後5年間の内に除外される。除外される商品は2018年5月1日以降に購入した数量も強制的に換金されることになる。
SBI証券iDeCo商品除外に伴うスイッチングで相場変動に取り残されない方法
iDeCoでスイッチングする際は、決済資金の受け渡しに数営業日必要なため、同じベンチマークを採用した商品間でも相場に置いて行かれることになる。但し、定期預金を保有していれば定期預金を介することで、実質的に乖離を回避可能。

税抜0.21%⇒税抜0.14%と2/3に引き下げ。
7月からといわず、もっと早く引き下げてくれるとありがたい。

本件引き下げにより、業界最低水準を目指すと宣言しているeMAXIS Slimシリーズよりも外国株式インデックス投信を除いて信託報酬水準が低くなります。
しかし、三菱UFJ投信による追随発表は無し…
DC専用だからか…

商品毎の比較表などは、しんたろうさんのしんたろうのお金の話に分かりやすく掲載されています。

ニッセイアセットもお願いだから引き下げて!

SBI証券オリジナルプランのニッセイの投信は信託報酬が高い

私が加入しているのはSBI証券のオリジナルプラン。
セレクトプランの方が低信託報酬型投信のラインナップが充実しているものの、プラン変更に伴う運用の空白期間発生が嫌なので敢えて変更していません。

SBI証券iDeCo新プランへは敢えて旧プランから変更しない方がいい~移換経験者は語る
iDeCo移換経験者としての意見。SBI証券が低コス投信を主体にした新iDeCoプランを開始する。確かに低コスト商品が揃うので、新規加入者にはおススメ。但し、旧プラン加入者はコストの差や運用不能の移換期間を勘案、あえてプラン変更する程ではない。

そのオリジナルプランで採用されている外国株式インデックス投信は、ニッセイアセットの「ニッセイDC外国株式インデックス」。
信託報酬水準は税抜0.189%。

一方、セレクトプランに採用されている「eMaxis Slim」は税抜0.109%。
同じく「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」も税抜0.109%。

ニッセイの2商品は同じMSCIコクサイ(除く日本)というベンチマークを採用し、同じニッセイアセットという運用会社の商品なのに信託報酬水準には大きな差がある…
もちろんニッセイアセットの両投信は、ニッセイ外国株式インデックスマザーファンドという同じマザーファンドに投資する商品。
図にすると下記のようになります。

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お願いだからオリジナルプラン採用商品も引き下げて!

同じマザーファンドを通じて投資しているので、運用成績の差は各ベビーファンドが負担する信託報酬と監査費用などのその他に負担する費用の差。

投信を選ぶ際はその他費用にも注目~信託報酬の数字だけに惑わされない
一般的に投信は信託報酬が注目されるも、実際に負担するのはそれだけではない。売買手数料や監査費用などもかかるため、追加負担が発生する。投資の際は、運用報告書またはモーニングスターのHPで確認することを推奨する。

ちなみに、それぞれの投信の直近の純資産残高はニッセイDC外国株式が197億円、<購入・換金手数料なし>が1,094億円。
後者はDC専用ではないので純資産残高も巨大。

そして、その他費用は純資産残高の大きさに反比例して低下します。
直近1/17に公表された運用報告書によると、信託報酬以外の費用はニッセイDC外国株式が0.002%高い。
信託報酬を加えた総費用は、ニッセイDC外国株式が0.027%高い。
しかも、<購入・換金手数料なし>は昨年8月に信託報酬を引き下げており、本決算には5か月分程しか反映されておらず。
フルに反映される2019年11月20日決算では差が更に拡大するのが確実…

ニッセイDC外国株式インデックスは、既にSBI証券のiDeCoオリジナルプランに採用されているので一種の既得権益。
しかも、採用本数が35本に縛られる中では新たな低信託報酬型投信が入り込む余地も無し。
競争が働かない環境です。

とはいえ、それでも引き下げてほしい。
日本をリードするガリバー日生グループなのだから。

本来は運営管理機関であるSBI証券が主導し、加入者利益のため引き下げを働きかけるべきなのでしょう。
運営管理機関は加入者に対する善管注意義務もありますし。
しかし、セレクトプランを作ったことで「安い方がいいならセレクトプランに変更すれば?」と軽くあしらわれそうです…