メモリー価格急落中
産業の米と呼ばれる半導体。
その中でもメモリーはあらゆる製品に搭載されています。
PCはもちろんスマホや家電・車などにも。
ニーズが強ければ価格が上昇するのは資本主義経済の常ですが、そのメモリー価格が急落しています。
2/5日経新聞マーケット商品欄に
NAND型、下げ続く
サーバー・スマホ向け米中摩擦で停滞
との記事が掲載されました。
NAND型フラッシュメモリーはPCやスマホの記憶装置用、USBメモリ・SDカードなどに広く使われます。
そのNAND型フラッシュメモリー価格が急落中の理由は複数あり且つ複合的。
①スマホ出荷台数が前年割れするなどスマホニーズ減退
②仮想通貨価格暴落を受けたマイニングPC用需要の急減
③米中貿易摩擦で中国国内のデータセンター向け設備投資急減
などなど。
1年前と比較し半額近くまで暴落中…
メモリー世界最大手の韓国サムスンの2018年10-12月期営業利益は前年同期比▲29%。
SSDやPC用メモリー価格も急落中
メモリー価格急落がPCパーツ価格にも波及
PCのデータ記録用パーツには、内部に円盤を使用したHDDが長い間使われてきました。
大容量で安価なため。
ブルーレイHDDプレイヤーやプレステ4、TVに接続して録画に使用するのもHDD。
欠点は読み書きが遅いこと。
そのため最近はNAND型フラッシュメモリーを使ったSSDが急速に普及中。
とにかく爆速、且つHDDと違い無音・省エネ・衝撃に強いなどの特徴を持つので一度使い始めたら手放せません。
読み書き回数に上限がありますが、それでも最近は値段が急速に下がっているので調子が悪くなれば買い替えればいい。
劣化の進行度合いはソフトウエアでチェックも可能。
そのSSDに使われるNAND型フラッシュメモリーが急落中なのでSSD価格も急落中。
240ギガクラスのSSDで5,000円割れの製品もあります。
500ギガクラスでも当然ながら1万円割れ。
なお動画データ用などにどうしても大容量が必要であれば、データ保存用に外付けHDDを用意すれば解決。
PCメモリー(RAM)の価格にも波及中
PCやスマホに搭載されるメモリー(RAM)はNAND型フラッシュメモリーではありませんが、同じ半導体ということでこちらの価格も急落中。
ということで普段使うPCの増設用メモリー価格も急落中です。
RAMはいわば作業用机の大きさ。
机が大きければ、たくさんのモノをぶちまけての同時作業も処理が楽で速い。
一度にたくさんのプログラムを立ち上げたり、ブラウザのタブをたくさん開いても動作が早く快適!
特に写真や動画の加工では、CPUの性能と共に搭載メモリの量が作業効率・スピードを左右します。
スマホでもRAMが多いほど動作がサクサクで快適。
最近ではRAMが6ギガなどというモンスターモデルも発売されています。
私は昨年秋にトレード用PCの内の1台を買い替えましたが、その時はメモリーが高かったので8ギガで良しとしていました。
ホントは16ギガを搭載したかったのですが…

一般的なノートPCでも、最近は裏蓋を外すだけで簡単に増設用メモリーを装着できる製品が多くなっています。
現在の搭載メモリーが4ギガなら、4ギガや8ギガを増設すればその効果に驚くはずです。
流石にWindows10で4ギガは少なすぎるので。
メモリにはサイズや性能に規格が複数あるため、使用しているPCに合った製品を搭載する必要があります。
トレード用PCのメモリを増設しSSDを買い替え
今月初めにたまたま価格コムでSSDとPC用メモリーをチェックしたところ、物凄く安くなっているのを発見。
そこで思い切って購入しました。
ちょうどAmazonのタイムセールをやっていたので。
私が購入した時に上記SSDは5千円台半ば、メモリーは6千円台前半でした。
SSDは既に5年以上使用しているPCの乗せ換え用に、メモリーは昨年秋に買い替えたPCの増設用にそれぞれ購入。

使用してきたSSDは64ギガなのに確か1万円以上しました。
容量は4倍になり値段は半額。
メモリーは全く同じモノなのに価格は数か月で2/3に急落。
有難い。