HDDやSSDは個人情報の宝庫
フォーマットしてもデータは残る
PCに保存したデータはHDDやSSDなどに記録されます。
但し困るのが使わなくなったり買い替えのとき。
なぜならこういったデータはPCでゴミ箱に移動し削除したり、ディスクをフォーマットしても完全には消去されていないから。
そのため市販されている特殊なソフトを使えば再度読み取り可能になることが殆ど。
PCなどでデータを保存する際は、そのデータがディスク上の何処にあるか自動的に見出しが作成されます。
ゴミ箱に移動し削除したり、フォーマットを行ってもこの見出しが消去されるだけでデータ自体は残るため。

データを完全に読み取り不能にするためには
そこで他者が読み取りできないようにするためには、
①関係のないデータで上書き
②ディスクを物理的に破壊
のどちらかを行うこと。
①はソフトを導入し自動で行う方法と、マニュアルで行う方法があります。
自動の場合は「0」と「1」からなる関係のないデータをランダムに複数回上書きするケースが多いようです。
マニュアルの場合は自分とは関係のない音楽CDなどのデータで複数回上書きするなど。
いずれにしても3回程度は上書きをした方がいいでしょう。
最も確実なのは②のように記録媒体を物理的に破壊してしまうこと。
HDDならば内部の金属製やガラス製の円盤を破壊。
SSDならば内部のメモリチップを破壊です。
HDDを分解して破壊する
店舗でHDDを破壊してもらう
尤も簡単なのはソフマップなどの店舗で破壊してもらう方法。
特殊な機械を用いて破壊してしまいます。
ドリルを使って、外側のケースの上から記録面の円盤に複数の穴を開けて読み取り不可能にします。
但し持ち込む必要があることに加え、1,000円程度の手数料がかかるみたい。
何と無料で穴あけして破壊してくれるお店がありました。

自分でHDDを破壊する
そこで自分で破壊するやり方をご紹介します。
特殊ネジに対応するドライバを用意
まずはドライバの用意。
というのも、HDDのネジには上記の様な星形の特殊なネジ穴のネジが採用されているため。
アマゾンなどにも売っていますが、私は下記のドライバセットを100円ショップで見つけました。
いきなり壊れてバラバラになり100円相応ですが、失くさなければ大丈夫。
HDDを分解する
ケース外周にあるネジを外していきます。
HDDの多くは製品シールの下にもネジが隠れていることがあるので注意しましょう。
下記製品の場合、赤矢印のところに隠れていました。
周りの6か所のネジを外してもふたが外れないはずです…
それにしても今回分解するHDDの古いこと。
おそらく10年程前の製品。
何で今まで大事にとってあったのかは不明…
内部の円盤を破壊
上記写真の赤矢印の先にご注目。
このHDDは古いので、円盤の中心部分に一つの特殊ネジで円盤が固定されています。
但し最近のHDDは中心に一つのネジではなく、中心の周りに複数のネジで円盤が固定されている製品が多いようです。
自動車タイヤのホイールナットの様に。
いずれにしても、ケースを外した際に使用した特殊ドライバでネジを外し円盤を取り出します。
今回のHDDはデスクトップPC用なので金属製ですが、ノートPC用の場合はガラス製の場合もあります。
その場合は円盤を取り外さなくてもビニール袋などに入れ、飛び散らないようにしたうえで「パリッ」と割ってしまえば簡単!
円盤を取り外せない場合は円盤をひん曲げる
HDDの中には円盤を固定するネジがとても堅いことも。
その場合は円盤を外すのを諦めて、ケースにくっついたままひん曲げてしまいます。
上記写真のようにひん曲げてしまい、更には円盤に深い傷までつけてしまえば、恐らく二度と読み取りはできないはず。
あとは自治体毎のルールに従い不燃ごみなどにします。
SSDはチップを破壊
HDDと違いSSDは内部に記録用の円盤がありません。
チップがあるだけですので、分解後に金づちなどでたたいて破壊してしまいましょう。
いかがでしたか?
結構面倒ですが、いざ情報が流出したら大変なことになるので物理的に壊してしまう方法がおススメ。
スマホも本来はこうした方法で破壊してしまいたいところ。
但しHDDやSSDなどと違い高額で買い取ってくれるので悩ましい。
そこでスマホを下取りや買取に出す場合は、少なくもフォーマットしたうえで、前記の通り音楽CDなどを使い関係のないデータで複数回上書きを繰り返してからにしましょう。