SBI証券iDeCo新プランへは敢えて旧プランから変更しない方がいい~移換経験者は語る

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SBI証券がiDeCo新プラン「セレクトプラン」を発表

SBI証券のiDeCoに新プランが加わることが発表されました。
その名も「セレクトプラン」。

私も加入している旧プランは「オリジナルプラン」と称されることになり、これまでと同様に提供されます。
改正確定拠出年金法施行に伴い運用商品が35本に制限され、今後除外手続きが行われることにも変わりはありません…

また、両プラン共に手数料等の諸経費に違いは無く、「セレクトプラン」⇔「オリジナルプラン」の変更手数料も無料。
他社からSBI証券に運営管理機関を変更する場合だと通常は4,000円(税抜)が必要です。

SBI証券がiDeCo除外商品公表~除外商品5月以降購入分は強制換金
2018年5月1日に施行された改正確定拠出年金法の定めにより、SBI証券が運用商品の内で除外する商品を決定した。今後5年間の内に除外される。除外される商品は2018年5月1日以降に購入した数量も強制的に換金されることになる。
SBI証券からiDeCo運用商品除外案内を受領~除外手続きは不同意者のみ実施
8/10にSBI証券がiDeCoの商品ラインナップの内で除外対象になる商品を公表した。8/23にSBI証券から郵送で個別に案内を受領。今後のスケジュールは未定も、除外に異議のある人のみが書面を提出する形を取る。これなら恐らく除外は成立するだろう。

9/27にSBI証券が公表したプレスリリースによると、新プランは「低コスト」と「多様性」に拘った運用商品をラインナップとあります。

新旧プランの違い

デフォルト商品

改正確定拠出年金法施行に伴い、運用者が運用商品を指定しない場合のデフォルト商品を必ずしも元本確保型にしなくてよくなりました。
そこで、新プランのデフォルト商品はSBIアセットが運用するバランスファンド(信託報酬0.2891%程度)。

一方、旧プランでは引き続きあおぞら銀行の1年定期預金のまま。

セレクトプランラインナップ商品一覧

セレクトプランのラインナップ商品は以下の通り。

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ぱっと見で、三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS Slimシリーズのインデックスファンドが多いようです。
eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準のコストを謳っており、他社が引き下げれば必ず追随してくる低コストインデックス投信。

eMAXIS Slim先進国株式の信託報酬大幅引き下げを受け毎日積立を乗り換え
2017年12月29日に三菱UFJ国際投信は低信託報酬型投信のeMAXIS Slim先進国株式の信託報酬引下げを発表した。1/30実施。早速年明け注文分から乗り換え実施。無印eMAXISはベラボーに信託報酬が高いので、間違って買わないように!

また、ニッセイアセットが運用する低コストインデックスファンドも複数ラインナップ。
大和投信のiFreeシリーズと併せ、低コストインデックス商品が目立ちます。
ここが低コストに拘った運用商品なのでしょう。

一方、多様性に関しては「???」な感じですかね?
アクティブファンドでは旧プランとの重複ラインナップ商品が目立ち、目新しいのは新興国株式投信や先進国債券などの商品程度。
あとは、アクティブのバランスファンドでしょうか…

低コストインデックスファンドの比較

ここで重要になるのが低コストインデックスファンド。
というのも、iDeCoは運用が長期・超長期になるため、低コストのインデックスファンドが運用の主体になるためです。

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新旧プラン別に、それぞれのカテゴリーで低コストインデックスファンドの信託報酬を比較してみます。
ぱっと見で差が大きいのは新興国株式ファンド。
一方、国内株式では殆ど差がみられません。

信託報酬の差自体は確かにあるものの、運用の主体になるであろう国内株式・先進国株式で見てみると、20年間運用したとして差は国内株式(TOPIX型)で0.0216%。
先進国株式で1.728%。
この位の差は誤差の範疇。
一日でも普通に変動します…

上記比較表には記載しませんでしたが、国内外株式・国内外債券・国内外REITの8資産に均等に投資する8資産バランスファンドで見てみます。
新プランはeMAXIS Slimで信託報酬は0.17172%。
一方、旧プランはiFree8資産バランスで同0.2376%。
差は1年間0.06588%、20年間として1.3176%。
やはりこちらも誤差の範囲内…

結論~新規加入者は新プラン。旧プラン加入者は変更せず

新規加入者は新プランがおススメ

前記の通り長期・超長期での運用を前提にすれば、運用する商品は低コストのインデックスファンドが主体となります。
そして、確かに新プランでは旧プランよりも低コスト商品が揃っているので、これから加入する方はまず新プランを検討すべきでしょう。

一方、問題は私のような旧プラン加入者。
特に、既に運用残高が相応に積み上がっていたり、60歳までの残り年数が少ない場合です。
新旧プランを比較すれば確かに信託報酬に差はあるものの、よく見れば誤差の範囲内と考えてもいい水準。
であるならば、デメリットを勘案し敢えてプランを変更する必要はないと考えます。

旧プランからの変更をおススメしない理由

敢えてプランを変更する必要がないと判断する理由は、1~2か月程度資産が現金化されて相場変動から隔離されるから

実は私はiDeCoでスルガ銀行⇒SBI証券への移換経験者。
移換のための書類をSBI証券に送付⇒新パスワードなどを受領しSBI証券で今後拠出分の運用指図開始⇒スルガ銀行プランの資金が自動的に現金化⇒SBI証券プランに現金が自動的に移換⇒SBI証券で現金資産をリスク資産に自分でスイッチング
となりました。

までが約3か月。
内、に1か月ちょっとかかりました。

iDeCo資産の移換完了!しかし、相場変動から1か月以上隔離された
手続きを始めて3か月。やっとのことで、某地銀からSBI証券にiDeCoの移換が完了した。しかし、移換に際し現金化された運用資金は、トランプ相場で勢いよく上がった相場から置いてきぼりを食らった。運管選定はくれぐれも慎重に行いましょう!

今回は同じSBI証券内でのプラン変更となりますが、前記SBI証券のプレスリリースには、
旧プランの資産を全て現金化したうえで資産の移換を行う
資産の移換には2~3か月程度を要する
との記載があります。

やはり、旧プランで資産が現金化してから再度リスク資産にスイッチング出来るまで相当程度かかりそう。
その間に相場が軟調に推移すれば、高く売って安く買うグッドオペレーションになります。
一方、私が移換した時期は正にトランプ相場で内外株式相場が絶好調。
今後もそうした地合いに遭遇すれば、折角の上昇相場から置いて行かれます…

私は長期間現金化されることに気付いた時点で各資産カテゴリーのETFで買いヘッジしましたが、様々な理由で上手くヘッジできないこともあるでしょう。
上手くいくかどうか相場(運)次第というのは…
ETFを使った買いヘッジにしても、実際は自動的に売却されたことを確認後にETFを購入することになり必ずタイムラグが発生します。

旧プランから新プランに変更しない場合の逸失利益は、前記の通り極僅かで限定的。
それでも自分の相場観や格言の「Sell In May」などに賭けてみますか?
旧プラン加入者は慎重に検討しましょう。

しかし、同じ金融機関内で2つのプランを運営するとは。
こういうやり方もあったのですね。