楽天銀行と住信SBIネット銀行の自動スイープ機能には結構な違いがある

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ネット証券と系列銀行で資金を自動スイープ

SBI証券・楽天証券の便利でお得なサービスと言えば、系列銀行を利用した自動スイープサービス。
それぞれの証券に余剰資金があれば利息の付く銀行預金に自動で移され、不足があれば銀行預金から証券に自動補充。
楽天ではマネーブリッジというサービス名。

金利が5倍になる楽天銀行と楽天証券の自動スイープ機能「マネーブリッジ」が進化
銀行と証券会社間の資金を自動的に移動させる自動スイープ機能は便利。中でも、楽天グループのマネーブリッジは銀行・証券の双方で最低維持金額を指定できるので、ペイオフ対策に加え、引き落とし時の残高不足発生を回避する設定も可能になり使い勝手がいい。

ちなみにそれぞれの口座の金利は9/20現在
住信SBIネット銀行⇒0.01%
楽天銀行⇒0.10%
(いずれも税引前)。
大手銀行や郵貯など、殆どの銀行が0.001%であるのに対し随分と高い。
それでも低いけど…

自動スイープ機能の違い

自動スイープ対象の預金口座が違う

楽天証券と自動スイープする楽天銀行の口座は通常の普通預金。
普段、ATMで入出金したりクレカなどの決済で使う普通預金口座です。

一方、SBI証券と自動スイープする住信SBIネット銀行の口座は、親口座である代表口座(普通預金)とは別になる子口座のハイブリッド預金と呼ばれる口座。
親口座があれば子口座の開設自体はネットで即座に可能なものの、PCやスマホで代表口座から予め資金を振り替えておく必要があります。
また、ATMで出金したりクレカの決済に使う・他行に振り込むなどの際は、ハイブリッド預金から代表口座に予め振り替えておく必要があります。

取引内容により自動スイープ日が違う

前記の通り、自動スイープ機能では証券で資金が余剰になれば銀行に移動し、証券で不足になれば銀行から移動します。
しかし、資金が移動する日やタイミングには2社間で違いがあります。
下記の表は代表的な取引とそれに伴う資金移動のタイミングです。

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証券⇒銀行に自動スイープ

国内株式を売却した場合は3営業日後に受渡日を迎えて資金化され、2社共にその当日中に銀行口座へ自動スイープ。
株式受渡日当日から銀行預金利息の付利対象になります。

違うのが証券に入金したケース。
リアルタイム入金や直接振り込みなどで証券に入金した場合、SBIでは翌営業日に銀行口座へ自動スイープ。
朝6時前くらいに自動スイープされた旨のメールが来ます。

一方、楽天では当日中に自動スイープ。
22~23時くらいに自動スイープされた旨のメールが来ます。
ここでは楽天銀行のサービスの方が利用者に優しい。

この違いにより、特に入金を金曜日や年末年始前などに行ったケースで差が付きます。
楽天銀行では休みの期間中もきっちりと付利される一方、SBIでは一切付利されません…

楽天銀行

銀行⇒証券に自動スイープ

今度は逆に銀行⇒証券のケース。

SBI証券は注文を発注後に実際に約定し、受渡日を迎えて初めて自動スイープされます。
当日中ではなく数営業日先まで注文を置いておく場合でも、実際に約定して受渡日を迎えるまで資金はハイブリッド預金に置かれたままで付利対象。
利用者に優しい!
尤も、当然ながら必要資金は受渡日まで拘束されて引き出し(振替)不可。

一方、楽天証券は約定してもしなくても、注文を発注した時点で証券に自動スイープ。
注文期間が当日中、且つ約定しなければ当日中に銀行に戻り(自動スイープされ)そのまま付利対象。
しかし、約定すれば資金は戻らないので、SBIと比較して2営業日分付利対象日数が少ない。
また、数営業日先まで注文を置いたままの場合は、証券に資金が滞留したままとなり当然付利対象外。
利用者には厳しい…

私の使い方ではどっちもどっち

私の場合、国内株のデイトレは松井証券の一日信用を利用中。
売買手数料が無料で、金利・貸株料も1注文が300万円以上なら0%。
300万円以下でも2.0%とリーズナブルなので。

スイング取引も頻度は低く、普段はGMOクリック証券。
半年で5,000円分の手数料がキャッシュバックされるGMOインターネット(9449)の株主優待を使えるので。

但し、SBI証券ではIPO抽選申込に積極的に参加中。
なかなか当たりませんが…
そうなると、IPO抽選申込をして資金がハイブリッド預金に拘束されても、付利され続けるSBIの仕組みはありがたい!

欲を言えば、SBIハイブリッド預金の金利がもう少し高いと嬉しい。
HPを見たところ、2009年には0.26%。
それが順調に(?)低下し、2016年5月2日以降現在まで0.01%…

自動スイープ機能の注意点

破たん時の保護

便利でお得な自動スイープ機能ですが注意点もあります。
それは、破たん時の保護。
親企業が同一なので、銀行・証券の片方だけ残るのは無理?
住信SBIネット銀行は半分が住友信託銀行なのであり得ますけど…

ご存知の通り銀行は預金保険機構、証券は日本投資者保護基金により1,000万円まで顧客資産が保護されます。

自動スイープで資金が銀行に集中してしまう

しかし、自動スイープで銀行に資金が集中した場合は不利益を被るかもしれません。
証券と銀行に1,000万円ずつあればそれぞれが保護され、結果全額保護される。
一方、自動スイープで証券0円、銀行2,000万円なら保護されて確実に戻ってくるのは1,000万円(と利息)のみとなります…

なお、2社共に預金額の上限を設定できるので、信用状況によっては積極的に設定した方がいいかも…

貸株は保護されない

貸株サービスは証券会社が破綻すると保護されないので要注意
株式を保有している場合、配当を得るだけでなく貸株サービスを利用し証券会社に貸し出せば貸出料を受け取れる。しかし、証券会社が破たんした際は無担保で貸している契約なので投資者保護基金の保護対象外になり、保護されないので要注意。

分別管理がなされていれば、破綻しても多くが戻ってくると期待するのが証券。
しかし、貸株は保護されません。
なぜなら、貸株は無担保で証券会社に貸し出すサービスだからです。
分別管理もされず混蔵保管になります…

メリット・デメリットを理解し、お得に賢く自動スイープを利用しましょう!