洗顔フォームや歯磨き粉に含まれるスクラブのマイクロプラスチックが海洋汚染の原因

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プラスチックによる海洋汚染が深刻

人間が化学的に作り出したプラスチックは、そのままでは分解されず自然界を汚染します。
一方で、焼却すれば有害なガスなどを出すのでやっかい。
プラスチックは私たちの生活を便利にしてくれますが、同時に使用後の後処理が面倒な厄介なシロモノです…

私は海沿いの土地で育ったこと、子供の頃によく海釣りをしたことから海岸沿いを良く訪れましたが、その頃もプラスチックのゴミをよく目にしました。
特に、海が荒れた後は大量のプラスチックごみが打ち上げられていたものです。
日本テレビで放映されている鉄腕DASHでも、DASH島に大量のプラスチックごみが打ち上げられている様子を見て悲しくなります。

プラスチックごみによる海洋汚染の現状

ニュースでも頻繁に報道される

海や海岸がゴミで景観が悪くなるのはもちろんですが、深刻なのは海洋生物への汚染の広がりです。
度々イルカやクジラ・深海魚などの腹の中にビニールなどのプラスチックごみが溜まっている様子などが報じられます。
消化できずに胃などに溜まり、生きていけなくなるようです。

こうしたビニールやプラスチック片による海洋汚染は目に見えやすいこともあり、以前から気になっていました。
もちろん自分ではゴミを投棄しませんし、よく訪れる海岸で実施されるごみ拾いにも年に数回参加しています。

マイクロプラスチックによる海洋汚染

しかし、実は目に見えやすいビニールなどだけでなく、深刻なプラスチックによる海洋汚染が広がっていたのです。
それが、マイクロプラスチックによる汚染です。

マイクロプラスチックとは、大きさが5ミリ以下の微細なプラスチックの総称。
通常は、ビニールや発泡スチロールなどが海に流れ込んで漂流している間に、劣化し細かくなることで生成されます。

しかし、近年では最初から小さい状態のプラスチックが問題視されています。
それが、洗顔フォームや歯磨き粉・ボディソープ等に含まれるスクラブです。
マイクロビーズと呼ばれます

スクラブを含んだ洗顔フォームなどを使うとスクラブが汚れを掻き出す効果があるため、数十年前から企業はこぞってスクラブを含んだ製品を開発・製造・販売してきました。

しかし、こうした製品による海洋汚染への懸念が広がっています。
6/6付日経新聞朝刊社会面に、

プラ粒子製造 自粛要請
洗顔料や歯磨き粉に利用
海汚染、生態系に影響

と題し、深刻な影響が出ていること、日本化粧品工業連合会が2016年に製造自粛を呼びかけたことを紹介しています。
また、今国会で法改正を行ったうえで、今夏にもマイクロプラスチックの使用抑制を明記する法案が施行される見込みとのことです。

マイクロビーズによる海洋汚染の仕組み

マイクロビーズが海を漂うと、有害な化学物質を吸着して濃縮する特徴があります。
そして、それを魚がプランクトンなどの食べ物と間違えて捕食し、食物連鎖の過程でより大きな魚や鳥などに蓄積され、回り回って人体に取り込まれる恐れがあるのです。

ビニールや大きいプラスチック片はゴミと認識しやすく回収も出来ますが、マイクロビーズはホントに小さいので実質的に海から回収できません。
しかも、洗顔フォームなどで使用されたマイクロビーズは下水処理の過程でも取り除かれることはないので、ほぼ全てが海に流れ込んでしまうのです。
もちろん、プラスチックですから自然に分解されることもありません…

私達ができること

既に海に流れ込んだマイクロビーズを回収することはほぼ不可能。
そのため、できることはこれ以上マイクロビーズを海に流さないことです。
要は、スクラブ入りの洗顔フォームや歯磨き粉・ボディソープなどを使わないことです。
記事によれば、国連もごみ削減を目指したキャンペーンを実施中で、イギリスでは既にマイクロビーズだけでなくマイクロプラスチックの製造が禁止されています。

一方で、日本では今夏施行の法律でもマイクロプラスチック製造の禁止規定はなく、あくまでも使用を抑制しましょうと言うゆるゆるのザル法です。
ゴミ削減も自治体・個人の自主性に任せられている程度。

最近はゴミの分別やリサイクルが広がってきましたが、個人個人が意識を高めればもっとゴミの量を減らして自然界への悪影響を抑えられるはず。
スクラブ入りの製品を選ばないこともその第一歩であると同時に、大きな効果が見込めます。
改めて、意識を高く持とうと再認識しました。

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