金利が5倍になる楽天銀行と楽天証券の自動スイープ機能マネーブリッジが進化

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証券・銀行の資金自動スイープ機能

証券会社が傘下に銀行を保有していたり、同一グループ内に証券会社と銀行がある場合には、自動的に資金を移動するサービスが提供される場合があります。
自動スイープ機能と言われます。
例えば、楽天証券と楽天銀行、SBI証券と住信SBIネット銀行、大和証券と大和ネクスト銀行など。

利点は主に二つ

資金を効率的に活用

証券に100万円、銀行に100万円あっても、200万円の株式を購入できません。
しかし、自動スイープ機能が設定されていれば、自動的に資金が証券会社に移動して200万円の株式を購入できます。
証券会社に0円、銀行に200万円でも同様です。

利息を得られる

通常、証券会社に資金を入金するとMRFを自動的に買い付けるので、普通預金に預入するよりも有利に運用出来ます。
しかし、マイナス金利政策の下では楽天証券のようにMRFが廃止され、無利息の預かり金扱いとなるケースが発生しています。
詳細は8/3付楽天証券利用者はMRF廃止に注意をご覧ください。
そこで、自動スイープ機能を使えば普段は利息の発生する銀行にお金を置いておき、必要な時に自動的に資金が移動するまでは利息を得ることができます。

更に、自動スイープ機能を利用すると金利が上がるケースもあります。
現在楽天銀行では普通預金が0.02%のところ、自動スイープ機能が有効なら0.10%。
住信SBI銀行では普通預金が0.001%のところ、自動スイープ機能が有効ならハイブリッド預金金利が0.01%です(上記は全て税引前)。

また、そもそも信用取引口座や先物・オプション口座を開設していると、必ず利息の発生しない預かり金扱いとなりますが、自動スイープ機能が有効なら余裕資金分は銀行から利息を得られます。

大きな欠点はひとつ

自動的に証券会社から銀行に資金が移動して残高が1,000万円を超えるケースでは、預金保険機構によるペイオフ保護の上限を超えてしまいます。
証券会社にも同様の投資者保護基金がありこちらも上限は1,000万円なので、証券と銀行に1,000万円ずつ置いておけば合計2,000万円まで保護されます。
しかし、自動スイープで銀行に2,000万円が滞留すると、最悪1,000万円が保護されません。

尤も、楽天証券には最低○○円は楽天証券に置いておくといった設定が出来ますので、うまく活用すれば破たん時の影響を軽減できます。

なお、ネット証券を中心に提供されている貸株サービスは、上記投資者保護基金の対象にならずに他の債権者と同列の一般債権扱いになります。
詳細は、2/14付貸株サービスは証券会社が破綻すると保護されないので要注意をご覧ください。

楽天銀行のマネーブリッジが進化

楽天銀行の自動スイープ機能はマネーブリッジと呼ばれています。
上記の通り、マネーブリッジを利用すると楽天銀行の普通預金金利が0.10%になるので私も利用しています。
このマネーブリッジが大きな進化を遂げました。

本日5/1より、マネーブリッジを利用しながら「楽天銀行側に○○円を残しておく」という設定ができるようになったのです。
上記の通り、これまでも逆のパターンがありペイオフ対策に活用できましたが、今回の目的は口座振替不能の回避です。

具体例

例えば、5/28に10万円のカード決済代金引き落とし、5/29に1万円の水道料金引き落としがあり、5/10現在で銀行口座にはそれを超える15万円の残高がある。
但し、マネーブリッジがオンになっている場合に楽天証券側から見ると、15万円分の買付余力があるように見えます。

引き落とし予定額は買付余力から控除されないためです。
表示された買付余力を信じて現物株式や投信を購入、楽天銀行口座の残高が引き落とし予定額を下回ると、決済不能で延滞になってしまいます。

また、信用取引を行っていて含み損が拡大、必要保証金が増えて銀行から証券会社に資金が自動的に移動した結果、引き落とし合計額の11万円よりも残高が少なくなる可能性もあります。
本来であれば、残高管理をきちんと行って残高不足が発生しないようにするのが当然なのですが、人間誰でもうっかりすることもあるでしょう。
そうした事態を防ぐために予め「11万円を銀行側に残す」と設定しておけば、残高不足が発生しないようにサポートしてくれるのです。

設定のやり方

楽天証券・楽天銀行のどちらからでも設定できます。

楽天証券側から設定
HPにログイン後、入出金ページから設定する。

楽天銀行側から設定
HPにログイン後、投信証券⇒マネーブリッジ設定から設定する。

設定自体は金額を指定するだけなので非常に簡単です。

これまで楽天証券・楽天銀行の両方に口座を持っていながらマネーブリッジを利用していないならば、高機能になったのでこの機会に検討してみてはどうでしょうか?
また、どちらかの口座のみ持っているならばもう一つも開設するとか。
マネーブリッジ自体の申し込みも簡単ですよ。

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