貸株料を貰える貸株サービス
多くの企業では半年もしくは1年に1回の基準日を設け、その基準日に受渡日ベースで株式を保有し株主名簿に記載されている保有者に対して、配当金を支払い株主優待を付与します。
つまり基準日以外に株主名簿に記載されていても、配当や株主優待などの権利は生まれません。
もちろん相場が上昇すれば評価額は増加しますが。
一方で株式を保有したまま株式を貸し出して、貸出日数に応じて手数料を得られるサービスがあります。
それが「貸株サービス」。
多くのネット証券で対応しており通常は年率0.10%、ニーズの高い株式などはそれ以上の高い手数料率が設定される例もあります。
しかし注意が必要なのはもし貸株サービスを利用している証券会社が破綻した場合、貸し出している株式が戻ってこない可能性が高いこと。
証券会社に無担保で貸し出すことになるので。

貸株サービスの設定を解除し忘れ
私が利用している証券会社の一つにGMOクリック証券があります。
今年に入り手数料を引き上げたので妙味は薄れましたが、GMOインターネット株の株主優待で半年間に5,000円まで手数料がキャッシュバックされるので引き続きサブとして利用しています。

ソリトンシステムズ株式で貸株サービスを設定
そのGMOクリック証券でとある銘柄を貸株設定したのは昨年11月。
その銘柄とは(3040)ソリトンシステムズ。
立会外分売に飛び付いて買ったもののその後株価は急落、少しでも取り戻そうと思い貸株設定しました。
その際のアホな行動については、下記投稿をご覧ください。

GMOクリック証券の貸株サービスでは金利優先と優待優先の選択制。
優待優先に設定すると権利確定日の数営業日前に自動で貸株サービスを解除してくれます。
貸株のままでは株主名簿に記載されず、株主優待の権利を得られなくなる事態を避けるため。
しかし普段は必ず優待優先にするはずが、金利優先にしてしまったようなのです。
ちなみにソリトンシステムズの決算期は12月。
異変に気付く
最初におかしいと思ったのは3月の初め。
通常、株式会社は決算を通過してから3か月以内に株主総会を開催します。
そのため2か月を経過する頃から株式事務を取り扱う信託銀行が株主総会開催通知を発送します。
しかし一向に郵送されてきません…
まあ、その内に来るだろうと思っていたらそのまま忘れていました…
次におかしいと気付いたのは3月の終わり。
当ブログの気になるブログでご紹介しているO.Aさんの社畜脱出して早期リタイアを目指す男のブログを見た時です。
3/29の投稿に貸株サービス解除を忘れていた投稿が掲載されたのを見て、
「もしや私もなのか?」
と思ったものの、確認のしようがなくそのまま放置。
今月に入りGMOクリック証券の精算表で調べてみるとありました。
3/30に配当金相当額(貸株)として入金されています。
やってしまいました…
配当金相当額は雑所得の総合課税で要確定申告
ちなみに配当金相当額として受け取ると源泉税分は予め控除されて入金されます。
やっかいなのが配当所得ではなく雑所得になってしまうこと。
そう、総合課税で確定申告の対象になってしまうのです。
もちろん配当控除は使えません…

マジかよ…
しかしここで疑問が残ります。
今まで貸株設定をする際は必ず優待優先にしてきたのに、なぜ今回だけ金利優先にしたのか?
もしかしたら優待優先にしたものの貸出先の都合で返却されなかったのか?
ちなみに貸株金利の明細を見てみると、権利日である年末を含む期間の受取金利が前の期間の倍ほどあります。
単に貸株金利が高かったからなのか?
それとも違約金が含まれているのか?
今となっては確かめることもできませんが…

ファンドが違約金を払ってでも返さないことがあるよ
ソリトンシステムズ株式のその後
高値掴みをした形になったソリトンシステムズ株式のその後です。
2月初めからの急落を経て3月末にかけ更に下値を切り下げたので、目を瞑ってヤケクソのナンピン買い。
すると今月に入り急速に値を戻したので薄利ながら無事に売却(撤退)できました。
単なる運だけです。
こんなことを繰り返したらその内に大きなしっぺ返しを食らいます…
しかしこういった展開では更に上げ幅を拡大するのが常なので、暫くソリトンシステムズの株価は見ないことにします。