合法的盗聴器になり得るAIスピーカーの設置にはやはり躊躇する

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AIスピーカーが盛況

昨年、日本でもグーグルやLINEのAIスピーカーが発売され、最近はアマゾンのEchoもTVCMでよく見るようになりました。
本家のアメリカでは数年前からAIスピーカーが普及しだしており、もうAIスピーカー無しでは生活できないという人たちも出てきているようです。
国内家電メーカーも、AIエンジンをアマゾンなどから導入することで製品化を急いでいるとの報道も。

AIスピーカーで何ができるかと言えば様々なことができます。
これまでは自分でスマホやPCなどを操作し入手していた情報をAIスピーカーに問いかければ教えてくれる、目覚まし時計になる、スピーカーですから聞き放題プランを契約していれば音楽を随時流してくれる、家電と連携させれば声でスイッチのオンオフやその他の操作も可能、などなど。
いわば、家庭内の多くのことを声で請け負ってくれる執事。

アマゾンのEchoでは、アマゾンの製品だけあって声だけで商品を注文することも出来ます。
つい最近の調査では、AIスピーカー利用者の内で3%ほどが既にAIスピーカー経由で買い物をしているとのこと。
これが3年後には18%程度まで増えるとの予測もあります。
AIスピーカーに対応していないと商売の機会を失うとの危機感を強める企業もあり、P&GなどはスマホのアプリにあたるアマゾンEchoのスキルを開発中との情報もあります。

価格も安く、例えばグーグルのGoogle Home Miniなら5,000円しません。

AIスピーカーは家庭内の全ての音を拾う合法的盗聴器になり得る

AIスピーカーはスピーカーでありマイクである

このAIスピーカーに何か指示を出す際は、
「アレクサ」とか「O.K.グーグル」などと呼びだすことから始めます。
当たり前のことですが、スピーカーでありマイクです。

しかし、実際はこちらが呼びかけなくても随時音を拾い続けることは可能です。
4/6付日経新聞朝刊一面に

「スキーにはまっているの」。
自宅でこんな会話をしていたら、パソコンの画面にスキーの広告が表示されたー。

で始まる記事が掲載されました。
記事内でも

現在は話しかけないと動作しないが、技術的には何もしなくてもデータを集められることで利用者の気持ちを先回りし提案する「夢の機械」である反面、常に誰かに生活を把握される気味悪さは残る。

と問題提起されています。
私がAIスピーカーの導入に躊躇する理由はまさにこれです。

利用者からすれば、話しかけていなけばマイクは機能していないと考えがちですがそれは思い込みです。
電源が入っている以上、全ての音声を拾うことが可能です。
何気ない会話に独り言、つけているTV番組・聞いている音楽などから利用者の趣味趣向や政治的・宗教的信条、またそれこそ性格や生活習慣なども筒抜けになり兼ねません。
在宅かどうかは当然です。
IDでログインしていますから、それらが個人情報と紐付きます。

便利な社会では個人情報流出の危険性が高まる

AIスピーカーは合法的にその環境を自分で設置していることになります。
グーグルやアマゾン、LINEなどは利用規定などで利用者の意に反するような情報収集は行わないとしているでしょうが不安は残ります。
フェイスブックでは、個人情報が趣味嗜好などと紐づけされた状態で大量に流出していたことも明らかになっていますし…

また、これらを心配するなら実は既にそれ以上の脅威が存在しています。
スマホです。
スマホにも当然ながらマイクがついており、悪意があれば前記のような生活音を全て拾うことが出来ます。
以前、カレログと言われるアプリが問題になったことがありますが、悪意者がアプリを仕込めばいくらでも音や画像・映像を記録・送信できます。

世の中が便利になればなるほど、情報を簡単に入手出来れば出来るほど、自分の情報も流出する可能性が高くなるのですね。
困ったものです…

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