P&G株の低迷は長期化するかも~ダウ30構成銘柄からは外れないで

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P&G株のパフォーマンスが冴えない

私はスマホ証券ワンタップバイを利用して、米個別株を少額ずつ積立で購入しています。
ちなみに、買い始めた時期や金額はバラバラですがパフォーマンスが最もいいのがVISA、パフォーマンスが最も悪いのがP&Gです。

P&Gは日用品・化粧品を主力とするグローバル企業であり、アリエール・パンパース・ボールド・ファブリーズ・SK-Ⅱ・ジレットなど知名度の高い製品を製造・販売しています。
恐らく皆さんもどれか一つは使ったことがあると思います。

しかし株価は冴えません。
高い知名度とそこから得られる潤沢なキャッシュフロー・安定した配当で株価は順調に上昇してきた一方、2016年秋以降は足踏み状態です。
日用品は世界中で競争が激しく、知名度は高い一方でメガヒット商品に恵まれていないためです。

昨年秋には業績の伸び鈍化が嫌気され、ファンドにプロキシファイトを挑まれる始末。
プロキシファイトには何とか勝ったものの株価の上値は重く、今年に入ってからは相場全体の軟調推移もあり2年前の水準まで逆戻りです。

業績改善・株高を阻害する二つの要因

そうした中で気になる記事を目にしました。
先日のウオールストリートジャーナルとFTです。

AIスピーカー経由の売上が増加する

これまで消費者は日用品をドラッグストアやスーパーなどで購入してきました。
そういった店舗では、P&Gをはじめとした大手が売り場の「特等席」を占領してアピールしてきたため、消費者の目に入り易く狙い通りに購入。
一度購入すると同じ製品を使う傾向があり、ネット通販が拡大する中でも引き続き購入してもらいました。

しかし、今後普及が見込まれるAIスピーカーは独自のアルゴリズムに基づき、AIスピーカー利用者に1~2つの製品を勧める(紹介する)というのです。
「大手だから」や「これまで使ってきたから」という理由が通じません。
現在AIスピーカー利用者の内、AIスピーカーを通じネット注文する人の割合は3%程度ですが、今後3年間でこれが18%に伸びるとの予測もあります。
予測通りに普及率増、注文率増となれば大手メーカーには脅威です。

現在P&Gを含めた大手は、スマホでいうところの「アプリ」にあたるアマゾンエコー用の「スキル」を開発中とのことですが、今までのような資金量にモノを言わせた物量作戦が通じなくなると苦しくなります。

広告・マーケティング手法の多様化

テレビを見れば洗剤などの日用品のCMを見ない日はありません。
大手が資金量にモノを言わせて大量にCMを流しているからです。
テレビCMは放映時間帯や提供するテレビ番組を厳選することである程度は狙ったターゲット層に訴求するすることが出来ますが、費用が高くそもそもテレビを見てくれなければ訴求できません。
無駄金になる可能性もあります。

一方、ネット広告の場合はピンポイントで関心のある閲覧者に訴求出来ることに加え、費用もテレビCMほどかかりません。
そのため、資金的に劣る大手以外が販売を伸ばす機会が増します。

事実、FTの記事によれば世界中の日用品メーカー上位50社の内、34社で売上・利益が伸び悩んでいるとのこと。
売上が伸びない分は、中堅・中小メーカーにシェアを奪われていることになります。
北米では直近5年間で220億ドル(2兆円以上)分の売り上げが中小メーカーに流れたとの調査も。

メガヒット商品誕生に期待する

P&Gは「ブランド力」という過去の遺産があることでキャッシュフローが安定しており、それを利用して配当も安定しているですが、業績が伸びなければいずれ減配となる可能性もあります。
米金利が上昇傾向にあるだけに、安定した業績・配当のみでは利回り銘柄の苦戦は免れないかもしれません。

何とかメガヒット商品が出てくれないかな?
ちなみに、我が家で使っているP&G製品はファブリーズとジョイです。
結構いいと思うのですけどね…

追記

世界的に株価が急落した2018年10月ですが、P&Gは逆行高を演じました。
決算の内容を好感です。

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