積立投資の買付日は月初指定の人が最多
積立買い付けでドルコスト平均法を実践
今年からつみたてNISAが始まるなど、積立を利用して投信を購入する人が増加中。
同額ずつ積み立てることにより基準価格が高い時には数量を少なく、基準価格が安い時は数量を多く購入することになるドルコスト平均法を実践。
結果として同一数量を購入していくよりも買付単価を抑えることが可能になります。
積立買い付けでは月初に買う人が最多
積み立てで購入する際に悩むのがいつ購入するか。
例えば毎月10日とか月末とか。
そんな中、気になる記事が2/2付日経新聞朝刊マーケット面に掲載されていました。
2016年7月から前月末の終値よりも月初の終値の方が高く引ける状態が続いている中、個人の積立が影響している可能性があるとの記事の中にです。
その中で松井証券が、
買付日を1日に設定する投資家が一番多い
とコメント。
毎月積立を実施するならいつ買い付けるかは個人の自由ですが、1日に設定する人が最も多いのはなぜなのか?
しいて言えば「給料日が25日前後として、無くならないうちに早めに資金を証券会社に移動させると同時にその資金を遊ばせたくない」。
且つ「資金移動のための若干の時間的余裕も勘案すると月初がいいか?」と考える人が多いのかもしれません。
個人の積立投資を狙い撃ちする輩もいる
しかし紙面の記事にもある通り月初が高いということに目を付けて前もって仕込んで置き、大量に入る積立の買いにぶつける動きも出ているようです。
四半期末や期末などはドレッシングの買いが入り易いことから月末月初の株価が高くなることも多く、わざわざ株価が高いときに買い付けるのは買付単価が上昇する可能性もあります。
何年も何十年も積み立てていれば誤差の範囲と言えなくもありませんが、それでも高く買わされている可能性があるなら悔しいと思うのは私だけでしょうか。
市場規模の大きいMSCIコクサイインデックスなどならほぼ無視できるでしょう。
但しより市場規模の小さい国内株を対象とした投信の場合は癖を利用されているかも…
iDeCoも買付日を指定できない
似たようなケースがiDeCoの買付日。
iDeCoでは毎月26日に資金が引き落され、13営業日後に買付が実施されます。
個人の積立などと違い、引き落とし日や買付日を指定することはできません。
そのため曜日の並びや祝日の有無などにもよりますが、月の中頃に買い付けることが多くなります。
2017年11月末時点でiDeCo加入者は既に70万人を突破。
その人達が一人あたり5,000円を国内株投信に振り向ければ、毎月35億円を超える金額が国内株にそれも一日で投入されることになります。
この動きを先回りして買い付けておいて、iDeCoの買いにぶつける動きが出ていてもおかしくはありません。
買付日は誰でも知ることができ、且つ確実に買いが入るのですから。
投信を高く買わされる可能性の回避策
月初を避けて別の日にする
iDeCoと違い個人の積立は買付日を自由に設定できるので、例えば10日とか20日にする。
尤も、iDeCoに拠出しているならばiDeCoは15日前後に買い付けるので、個別積立はあえて月初に設定するというのはリスク分散の観点からは理にかなっているのかも。
毎週積み立てる
金融機関によっては買付日を月に一回ではなく毎週一回設定できるところもあります。
例えばSBI証券では「毎週○○曜日」という設定も可能です。
毎月20,000円積み立てる予定なら、毎週火曜日に5,000円という設定も可能です。
毎日積み立てる
究極の買付日分散の方法が毎日積み立て。
これもSBI証券なら可能。
SBI証券では投信の積立買い付けもスポット的な買い付けも100円以上1円単位で可能ですので、毎日100円などというやり方もできます。
楽天証券ではつみたてNISAの場合のみ可能。
私もSBI証券でNISAと特定口座の両方を使い、海外株インデックス投信を毎日買い付けています。


iDeCoでも海外株インデックス投信を買い付けているので、リスク量を勘案しながらの購入です。
元々はブタさん貯金箱への毎日100円貯金を回したのですけどね。
楽天カード決済も購入日は月初
楽天証券が楽天カード決済で月額5万円を上限に積立購入でき、且つポイント還元される制度を開始します。
但しこれも購入日は1日。
休日の場合は翌営業日。
自由に購入日を設定出来たり毎日・毎週購入が可能ならいいのに。