バブル末期には5年物利付金融債利回りが9.6%を超えていた

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20年以上前の衝撃的なチラシを発見

先日、自分の中で開かずのボックスと呼ぶ滅多に開けない収納ボックスをいいかげん整理しようと開けたところ、衝撃的なチラシが出てきました。
20年以上前に仕事で使ったチラシです。

「リッキーの満期金はぜひ○○へ」

と題した、預け替えキャンペーンのチラシ。

超高金利の利付金融債

利付金融債(利金債)とは、長信銀の興銀(みずほ母体行のひとつ)、長銀(破綻済)、日債銀(破綻済)、農中、商工中金、信金中金(当時は全信連)が発行していた債券で一般個人も買えました。
以前は規制で銀行預金が3年までしか取扱いできず、それ以上を運用するには5年物の利金債や10年の定額貯金(ゆうちょ)、国債にするしかありませんでした。

時はバブル末期の1990年、バブル潰しの号令の下に日銀が利上げを断続的に行った結果、5年物利金債の利回りが9.60%を超えたのです。
金利に敏感な個人が朝9時の開店前から取り扱い金融機関の前に行列を作りました(やはり個人は相場観がある)。

その満期が1995年に大量にやってきたのです。
そして、その大量の満期資金を取り込もうとあらゆる金融機関が狙い、私の元勤務先もチラシを作り預け替えに奔走していたのです。
利金債のうち、興銀が発行していたものはリッキー、同様に長銀はリッチョー、日債銀はリッシンだったような…
無記名で保有できたことから、度々政治家が脱税に利用した割引金融債も各行から発行されていました…

興銀などの店舗の周りには、満期資金を引き出した顧客から預け替えを狙う金融機関担当者が数多くいました。
山一証券が自主廃業し、預かり資産を引き出した個人を他の証券会社営業マンが店頭で待ち受ける火事場泥棒みたいなものです…

それから時は流れて、既に利金債・割引金融債という商品はありません…
定期預金の金利は、メガバンクで10年まで0.01%の横並びです…
目ぼしい運用先に乏しくマイナス金利が適用されるため、金融機関は純増で預金を受け入れたくありません…

それにしてもよくあんなチラシが残っていたものです。
以前の忙しかった日々を思い出しました。

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