税制を勘案すれば外貨預金よりも外貨MMFやFXが圧倒的に魅力的

外貨

家計の外貨預金残高が6兆円超もあり驚く

10/5日経新聞夕刊の記事によれば、家計が保有する外貨預金が2017年6月末時点で6兆円を超え、3年振りの高水準に達したとのことです。
超低金利を受け運用益を狙う動きがみられることに加え、銀行としても為替手数料を稼ぐことが出来るために売り込んでいるようです。

記事にはありませんでしたが、自行の外貨繰りに使えることも売り込む理由になるのでしょう。
マーケットで調達するよりも外貨調達コストがはるかに安く上がりますから…

ちなみに、三菱UFJは米にユニオンバンカルという地銀を抱えています。
当然ながら現地の受け入れ預金は米ドルであり、三菱UFJグループの外貨繰り安定に寄与しています。

税制の違いで投資商品を選ぶ

税制は商品によって大違い

外貨預金の利息は円預金と同様に20.315%の源泉分離課税です。
しかし、為替差益に関しては雑所得として総合課税になります。
年収2,000万円までの給与所得者の場合、他の雑所得と併せ20万円までは申告不要ですが、超過すれば確定申告の義務が発生し高い税率を課される可能性もあります。

例えば、5万ドル(約565万円)の米ドル預金を作成し5円の円安が進行すれば25万円の為替差益が発生し、確定申告の対象となっていまいます。
一方、為替差損を出しても雑所得内でしか損益通算できませんし、翌年に繰り越すこともできません…

似た商品の外貨MMFは、特定口座に入れることが出来るので源泉徴収ありにすれば申告は不要ですし、株式など特定口座内の他商品との損益通算も可能です。
損を出しても、税制上の損を3年間繰り延べが可能です。

また、FXは申告分離課税で確定申告の対象にはなりますが他の所得とは合算されませんし、損を出しても外貨MMFと同様に税制上の損を3年間繰り延べが出来ます。

以前の外貨MMF

実は、外貨MMFの為替差益は2015年末まで非課税でした。
どれだけ儲けても非課税だったのです(ありがたかった!)。
但し、損をしても他の商品と損益通算できませんでしたし、繰り越しも出来ませんでした。
一長一短です。

他の条件と結論

一般的に外貨普通預金の金利は外貨MMF・低倍率FXよりも低いことが多いようです。
更には、高金利を得ようと外貨定期預金を作成すれば、中途解約の際に低い普通預金の金利が適用されるケースが多いようです。
一方で、外貨MMFはノーペナルティで毎営業日解約可能ですし、FXもポジション決済はほぼ24時間可能です。

尤も、外貨預金にもいいところはあります。
ネット銀行では100円程度から作成できる場合があり、且つ適用為替もリアルタイムのケースが多いようです。
一方で、外貨MMFは大手対面型証券を除き決まったタイミングの為替になりますし、例えば野村證券では日中はリアルタイムの一方、日中以外は翌日朝9時のレートになったりします。

手軽さでは外貨預金もありです。
しかし、ほんの数百円での作成以外は外貨MMFや低倍率FXの方が税制や解約のしやすさを勘案しメリットが大きいと考えます。

最後に、当ブログ運営者は税理士でも税の専門家でもありませんので、お取引の際は税法等についてご自分でよく確認してください。
お願いいたします。

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