物価上昇率2%に届かなくても日銀は政策変更する可能性あり

日銀

実は、2%の物価上昇は目標であり手段

現在日銀が実施している異次元金融緩和政策とその一環のマイナス金利政策ですが、目指すところは「デフレからの早期の脱却」「2%の安定的な物価上昇」です。

これは、現在の黒田氏が日銀総裁に就任する約2か月前の2013年1月22日に日銀が公表しています。
更には、これらは目標であると同時に手段でもあって、最終的な目標は「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」なのです。

要は2%の物価上昇率に目が行きがちですが、真に目指すところは健全な経済成長なのです。

そうした中で、気になる記事を見つけました。
9/6の日経オンライン有料ページです。
その中で、

ここもとの景気回復で日本の潜在成長率が1.0%ほどに上昇している。
直近のGDP成長率が年率4.0%となるなど、プラス領域で「実際の成長率>潜在成長率」となり、この傾向が継続すれば景気回復を背景に「良い物価上昇」が現実のものになる可能性が高まる。

というのです。

手段である早期の2%物価上昇率達成が困難の中で、最終目標である健全な経済成長を達成してしまうのです。

目標を達成したら日銀はどうするのか?

こうなると、難しいのはマイナス金利政策と異次元緩和政策です。
記事では取り得るオプションとして、

2%目標の単なる引き下げ(円高圧力につながる)。
物価が着実に上向いたとして、政府がデフレ脱却宣言をする。
②と関連し、デフレは脱却したとしてマイス金利政策を解除。
但し、解除はデフレ脱却完了への微調整であるとして、異次元緩和政策は維持し2%の物価目標も堅持。
を上げています。

個人的にはの可能性が高いかなと思います。
単に物価目標を引き下げれば相当な円高圧力になり景気下押し圧力に繋がるうえ、人口減少とそれに伴う需要不足による物価下押し圧力は健在で、物価が早期に安定的な2%上昇を達成するのは絶望的だと考えるからです。

これ以上の緩和政策が技術的に難しい中で、取り得るオプションは現状維持か引き締めです(現状維持でも相当な緩和政策)。
微調整だとしても引き締めを行ったら為替・株価がどうなってしまうのか、想像するのも怖いものがあります…

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