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REITの最大の売り手は海外投資家でなく実は投信だった

REIT相場

下げ止まらないREIT相場

REIT相場の下げが止まりません。
このブログでもREITに関して投稿する頻度が増しています。
7/12に大きく下げたことで一旦売り切ったと思われたものの、前週末には安値を更新。

冒頭のグラフは過去何度か載せている、昨年末を100とした場合のTPOIX、不動産株、REIT指数の推移グラフです。
見るのも嫌になってきます…

これを見るとREITは4月までだらだらと下げ、5月は何とか踏みとどまったものの6月以降下げが加速しているのがわかります。

REITを売っているのは誰?

投資部門別売買状況が全てを語る

4月以降TOPIXが切り返している一方、REITが冴えない原因は東証が公表している投資部門別売買状況から見えてきます。

TOPIXと比較し特に冴えない4月以降に売りに回っている主体は、売り越し額が多い順に、
個人、投信、事業法人、です。
この内、個人についてはPO(新規投資口発行)に伴い、一旦引き受けてすぐに売っている分が含まれていると考えられます。
事業法人もスポンサー企業が同じような動きをしている可能性があります。

ということは最大の売り手は投信です。

投信と海外勢による売りがきつい

下げのきつかった6月に売りに回っている主体は、売り越し額が多い順に、
投信、個人、海外投資家。
個人が同様に引受後すぐに売っていると仮定すれば、急落の主因は投信と海外勢による売りです。

投信については金融庁が目の敵にしている毎月分配型投信による売りとみられ、海外勢についてはグローバルにREITから資金が流出しているのでしょう。

REIT相場の今後の展望

投信に関しては毎月分配型投信の残高はまだまだ相当額が残っており、且つ毎月分配型投信を毛嫌いする金融庁幹部がこの夏の異動で軒並み留任し、猛烈な逆風が継続しています。
海外勢に関しては先日カナダ中銀が利上げに踏み切り、更にFED・ECBが引き締めモードに入るなど先進諸国では緩和姿勢からの転換期に入ること、などからグローバルにREITからの資金流出は継続すると考えられます。

利回り面からは魅力的に映りますが、先回りで売っているファンドが買い戻すか、銀行勢等が買い向かう動きを見せない限り厳しい状況が継続しそうです…