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相談役・顧問制度など不要~OBより株主を大切にしてほしい

企業の相談役、顧問

相談役・顧問とは何ぞや

日本企業にはユニークな(株主にとっては不快な)制度があります。
相談役・顧問といった制度です。
多くは役員、それも社長など組織のトップを経験し、役員を引退した後も前記「相談役」「顧問」といった肩書を持ち会社に居座るのです。

現役の役員や社員からしたら限りなく迷惑な存在ですが、昇進などで引き上げてくれた「恩人」でもあるので無下にできません。
「相談役」「顧問」の人もかつてはそういった人たちのことを鬱陶しいと思っていたはずですが、いざ自分がなると忘れてしまうようです。

権力者は引き際が肝心だよね

こういった人たちがなぜ「相談役」「顧問」として会社に居座るのか?
それはかつての部下たちが自分を丁重に扱ってくれて気分がいいから。
会社での肩書が無くなり地域の集まりなどに出ても、それこそ無職だったような人たちと同じ扱いで威光も何もないのですから「よいしょ」してくれる場所に居座るのもわかる気がします。

肩書が無ければその他大勢の内の一人だから

会社以外に心地のいい居場所が無いのです。
寂しい人生ですね…

やっと相談役・顧問制度の開示に第一歩を踏み出す

5/23の日経新聞経済面に

相談役・顧問の役割明示

と称し、来年にも企業が東証に提出する書類に役割を明示する制度を作るとの記事が掲載されました。
明示すれば存在を認めるものの、それでも明示する価値を見出せないものは、株主総会で格好の突っ込みどころになるのでしょうね。

遅きに失した感はありますが、経済産業省・東証・金融庁などが動くようです。

企業自らではなく役所の指示とは情けない…

尤も、現役企業幹部自らが言い出すと「相談役」「顧問」たちの機嫌を損ねるので、「お上が言っているから」と虎の威を借りる魂胆なのでしょう。
これも情けない…