JR貨物は環境に優しく人手不足時代にマッチする物流を提供

JR貨物と物流

物流への関心

今年に入りヤマト運輸をはじめ宅配便業者の過酷な仕事内容や、ネット通販側の過度なサービス競争など、流通に関する関心が高まっています。
流通・物流現場の疲弊に関しては、ネット通販をはじめとした行き過ぎ感のあるサービス競争に原因の一因はあります。
尤も、労働人口の減少による人手不足が大きな要因を占めていると考えられます。

顧客に宅配する配達員も大変ですが、拠点間の物流を担う長距離トラックの運転手も夜間に長い距離を運転する過酷な仕事です。
昔は結構いい給料を得ていたという話も聞きますが、デフレや景気低迷を経て荷主によるコストダウン要請が強く、今では満足できる収入を得にくいようです。
更には人手不足も加わり運転手の逼迫感が強くなっています。

JR貨物の活用

トラック輸送から鉄道輸送に

こうした苦境を乗り切る手段の一つが、貨物列車の活用です。

4/21日経新聞朝刊に、

西濃運輸が長距離のトラック定期便を原則鉄道輸送に切り替える

との記事が掲載されました。
これにより、定期便に必要なトラック運転手を1割減らせる見込みだとのことです。

みさなんご存知のように、日本では鉄道輸送はJR貨物が担っています。
国鉄は分割民営化時に、旅客を担う東海・東日本などの6社と貨物のあわせて7つに分割されました。
その後、物流がトラック主体となりJR貨物の業績は長らく低迷。
しかし、人手不足や環境対策などで貨物輸送が見直されてきた結果、2017年3月期は2007年3月期に部門別収益を公表してきて以来、初めて鉄道事業が黒字になる見通しだということです。

素晴らしい。

鉄道貨物は組んであるダイヤを使うという性格上、急な配送には向きません。
また、コンテナを貨物集積場基地まで運び受け取るのも同様なので、コンテナの荷下ろしが発生します。
運ぶスピードもトラックに比べて遅いために、宅配便の荷物には向きません。
しかし、それほど急がない原材料や工業製品、B TO B などの輸送には活用できます。
何と言っても、運転手は一人ですし(もちろん運行にはそれなりの人数は必要ですが)、環境にもやさしいのです。

JR貨物を金の生る木にする

そして、これまでJRのお荷物と言われ赤字を流し続けたJR貨物を、金の生る木にすることが出来るのです。
そうすれば、本州旅客3JRと比較して経営環境の厳しいJR北海道やJR四国を支援する余裕も生まれるのです。
人手不足・物流対策・CO2対策・経営の厳しいJR支援など、いいことだらけです。

企業にはぜひ積極的に活用してほしいものです。

そういえば、私は線路の近くに住んでいたこともあり、小さい頃によく貨物列車を見た気がします。
コンテナを積んだ車両や茶色の液体タンクを、ホントにたくさん連ねて走っているのを見た記憶があります(なかなか踏切が上がらなかった)。
それが、気付くとコンテナをほとんど載せていない状態で連なって走っているのを見て、何なんだろうと不思議に思ったこともありました。
経営が厳しい頃だったのですね。

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