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中国・インドでQRコードを利用するキャッシュレス取引が凄い

スマホでキャッシュレス取引

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中国とインドでキャッシュレス取引が爆発的に普及中

中国のスマホ決済拡大

さて本題です。
3/24の日経新聞朝刊アジア面に

スマホ決済 中国8億人に

との記事が掲載されていました。
まずは見出しの8億人という数字にも驚くのですが、内容を読んでみるとこれまたとんでもなく凄いと感じました。

まず特集されていたのはテンセントという企業で、仕組みとしては中国版LINEともいわれるチャットアプリを使った決済システム。
そしてその決済システムが革新的。

どういうこと?

日本ではいわゆるおサイフケータイやSuicaなどのカード型のものを端末にピッとかざして決済します。
しかし当然ながらお店が読み取り端末を用意しなければなりません。
端末代は買い取りにしてもリースにしても費用が必要。

しかしテンセントが提供する決済システムは、お店にその店独自のQRコードを印刷した紙をレジやそれこそ壁などに貼り付け、客にスマホで撮影してもらうのです。
アプリ内で金額を入力し数秒で決済が完了します。

店側の読み取り端末が不要?

その場所に携帯の電波さえ飛んでいればお店は端末費用やそれこそ電源さえも不要。
そのためタクシーやレストランは当たり前で、生鮮市場・街の食堂・床屋・雑貨店でさえスマホ決済が当然になってきているそうです。
露店でも可能。
クレジットカード決済などと同様に、売り上げから一部を手数料として控除し残りを振り込むのでしょうけどお店にしても圧倒的に手軽。

合理主義を貫く中国ですから、この便利さが受けたこともあり人海戦術でQRコードを貼り付けまくり、1~2年であっという間に広まったそうです。
更に凄いのはテンセントのチャットアプリユーザー9億人の内で、既に8.3億人がこのシステムを利用しているという事実!

人口はパワーだ!

もともと中国ではアリババが展開するアリペイが普及していましたが、2014年に79%あったシェアもテンセントの参入で50%にまで低下。
こんなに手軽ならそりゃそうだってことです。

インドでも混乱を経てキャッシュレス取引が普及中

ちなみにこういったシステムはインドでも急速に拡大中。
ご存知の方も多いでしょうが、インドでは昨年秋に高額紙幣の流通が突如廃止されたことで大混乱。
しかし、現金不足を逆手にとりこのQRコードを使った決済が急速に広がっているとのことです。

ちなみにインドでこの決済システムを展開するPay tmには、中国でシェアを減らしているアリババが数年前に出資。
自国でシェアを減らしている決済システムをインドで普及させているのは皮肉ですが、転んでもタダでは起きないということなのでしょう。

日本企業にはないガツガツさ

途上国では固定通信網が未発達でも携帯通信網は急速に整備されていますし導入コストが極めて低いことから、こういった国では一気に広がりそう。
今ではサバンナの草原やジャングルでも普通に携帯で会話しているそうですし。

日本ではどうなのか?

日本だとLINEあたりがこのシステムを使えばアプリ普及率が高いだけに受けるかもしれませんが、既存のお財布ケータイ陣営が黙っていないかも。
それでも費用的な面でおサイフケータイやクレジットカード決済用の端末を置けない商店や小型スーパーなどには受けると思うのですよ。
コンビニのように次から次に客が来て、スマホの操作待ちになるようなこともないでしょうし。

なにしろ店の壁にでも貼り付けたQRコードを読み込んでもらい、金額を入力するだけだし。

追記

日本でもQRコード決済が普及しだしましたね。
しかしスマホに表示されたQRコードを店のリーダーで読み込む形であり、中国などとは読み取る主体が逆です。
これではお店側の機器利用料負担が発生するので、中国やインドのように超小規模店舗やそれこそ露店などでは普及しないでしょう。

但し、エアペイのように格安なカードリーダーを使うビジネスモデルも拡大してきています。
エアペイは店や店主が保有するiphone・iPadを利用することで、初期費用・ランニング費用を抑えることが可能、決済手数料も格安です。
やはり、お店の負担が減らなくては普及しませんね。

追記2~ペイペイはユーザー読み取り方式もあり

2018年12月からスタートしたペイペイは、店側が顧客のスマホを読み取る方式に加え、顧客がカメラで読み取る方式もありますね。
ビックカメラなど。

その代わり、スマホやアプリを使いこなせないひとが続出。
ペイペイ祭り中はレジは大混雑になったようです。